出版社内容情報
中国共産党に対して、自由を求める人々の挑戦。
一党独裁体制を維持せんとする中国共産党に対して、自由を求めて闘う人々のルポ。上巻は元総書記・趙紫陽、詩人・林昭らを取り上げる。
本書の著者フィリップ・P・パンは『ワシントンポスト』紙の記者であり(中国系アメリカ人)、8年間にわたり、北京市局長を務めた。その間、著者は様々な困難に出会いながらも、綿密で精力的な取材を行った。本書は現代中国の実態と、強大な国家権力に対する個人の勇敢な戦いを描いた、見事なドキュメンタリーだ。
▼中国は、すでに60年にわたり共産党一党独裁を続け、驚異的な発展と成長を遂げた。だが、その間の強力な一党独裁に、全ての国民が満足しているとは思えず、正義や自由を求め、体制に不平や不満を抱いた者も多くいたはずだが、その民衆の真の声は、決して私たちに伝わってこない――。その大きな壁を突破した本書の意義は、極めて大きい。
▼また本書は、アメリカで最も権威ある外交問題のシンクタンク「外交問題評議会(CFR)」主宰の栄えある賞、「アーサー・ロス・ブック大賞2009」最高賞を受賞している。
●プロローグ
●第一章 開かれた葬儀
●第二章 林昭の魂を求めて
●第三章 血と愛
●第四章 墓地にて
●第五章 起て、奴隷よ、起て!
内容説明
中国共産党の恐るべき実態を描く渾身のルポタージュ!「アーサー・ロス・ブック大賞2009」ゴールド・メダル受賞作。
目次
第1章 開かれた葬儀
第2章 林昭の魂を求めて
第3章 血と愛
第4章 墓地にて
第5章 起て、奴隷よ、起て!
著者等紹介
パン,フィリップ・P.[パン,フィリップP.][Pan,Philip P.]
ニュージャージー州出身の中国系アメリカ人。ハーバード大学政治学部を卒業後、北京大学で中国語に熟達し、『ワシントン・ポスト』紙に入社。2000年来、同紙北京支局長として8年間中国に滞在。その間、アメリカの優秀若手ジャーナリストに贈られるリビングストン賞を受賞し、さらにその卓越した国際報道によって、アメリカ海外記者クラブのボブ・コンシダイン賞及び米国アジア協会のオズボーン・エリオット賞を受賞している
烏賀陽正弘[ウガヤマサヒロ]
京都大学法学部卒業。幼少期をニューヨークと中国で過ごす。東レ(株)に入社後、国際ビジネス業務に従事して広く活躍し、そのために訪問した国は80カ国にのぼる。海外より帰任後、同社マーケティング開発室長を経て独立。現在、国際ビジネス・コーディネーター、著述家、翻訳家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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