出版社内容情報
永六輔、黒柳徹子、中村八大、井伏鱒二など、豪胆で知己に溢れた先輩達から学んだ、すごいお年寄りになるための道標とは? さだ節全開!
内容説明
嫌われ、憎まれることを恐れるな―。本書は、井伏鱒二、永六輔、瀬戸内寂聴、黒柳徹子など、豪胆で知己に溢れた先輩たちから直に学んだことを、秘蔵エピソードとともに紹介。「やばい老人の条件は、『知識が豊富』『どんな痛みも共有してくれる』『何かひとつスゴイものを持っている』の3つ」など、著者が24歳から考え続けてきた「すごいお年寄り」になるためのヒントを綴った1冊。さだ節、全開!
目次
第1章 「老人力」あふれる「やばい老人」とは?
第2章 ドラマティックな人生を歩んだ祖母と父
第3章 郷里の「やばい老人」たちが教えてくれた
第4章 素敵な「じじぃ」として尊敬する文人たち
第5章 芸能界に煌めく「やばい老人」たち
第6章 ひとりの「じじぃ」から若者たちへの伝言
著者等紹介
さだまさし[サダマサシ]
長崎県長崎市生まれ。1972年に吉田政美と「グレープ」を結成、73年デビュー。『精霊流し』『無縁坂』を発表し、一躍人気歌手となる。76年にソロデビュー。『雨やどり』『秋桜』『関白宣言』『北の国から』など数々の国民的ヒット曲を生み出す。2001年、小説『精霊流し』で小説家としての活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
45
さだまさしさんが「こんな年寄りになりたい」と感じた人生の先輩との交友録です。ビートたけしがテレビだか著作物で言っていました。「昔は嫌われ老人がどこの町にもいて、町の秩序、家の秩序が守られていた」と。さだまさしさんも同じようなことを述べています。フォークソング全盛期、携帯電話のない時代と今の時代を同じ価値観で比べるのは無理があるかもしれませんが、確かに昔は良かった。Youtubeでさだまさしさんの歌をいくつも再生しては聞きながら読みました。2020/02/16
金吾
25
さだまさしさんが軽快に目指す老人の姿を教えてくれます。トークが面白い人なので話のテンポが良かったです。2023/07/12
ベローチェのひととき
14
会社帰りに本屋さんに立ち寄って気になった本。さだまさしさんのエッセイ集。今回は老人力にスポットを当てている。さださんのお婆さんの生き様も紹介されているが、戦争体験だったり、ロシアのカムチャッカで商売したりだの大変な時代を生き延びてきたと思う。昔は暮らしが大変だったかもしれないが、人々は今に比べて生き生きしていたかもしれないと思う。2023/12/23
ころちくわ
9
「老害」という言葉が巷で聞こえ出して久しいが、これはさだまさしが出会った人生の先輩たちの面白い言葉や行動を文章にした、まさに「老人力」と呼ぶにふさわしい人たちの話です。2021/05/09
coldsurgeon
8
「じじい」と「ばばあ」に日本の未来はかかっているのかもしれない。「老い先が短い」からこそ、子供や孫隊には、きちんとした考え方を教え諭し、たとえ嫌われても「義」とはこうあるべきだと伝える必要がある。老人として変な爺であり、、ヤバい老人でありたいと思う。2020/02/23