出版社内容情報
ドラマ化原作本!
『犯人に告ぐ』『検察側の罪人』の著者、渾身の新境地
父が創業した会社で若くして役員となった鹿子小穂は、父がヘッドハンターを介して招聘した大槻によって会社を追い出されてしまう。
そんな小穂を拾ったのは、奇しくもヘッドハンティング会社だった。
新米ヘッドハンター・小穂は、一流の経営者らに接触するなかで、仕事や経営とは何か、そして人情の機微を学んでいく――。
緊迫感溢れるミステリーで人気の著者が新境地に挑んだ、予測不能&感涙のビジネス小説。
内容説明
父が創業した会社で若くして役員となった鹿子小穂は、父がヘッドハンターを介して招聘した大槻によって会社を追い出されてしまう。そんな小穂を拾ったのは、奇しくもヘッドハンティング会社だった。新米ヘッドハンター・小穂は、一流の経営者らに接触するなかで、仕事や経営とは何か、そして人情の機微を学んでいく―。緊迫感溢れるミステリーで人気の著者が新境地に挑んだ、予測不能&感涙のビジネス小説。
著者等紹介
雫井脩介[シズクイシュウスケ]
1968年、愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』でデビュー。04年、『犯人に告ぐ』を刊行、翌年に同作品で第7回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
88
創業者の娘が会社を追い出され、いきなりヘッドハンターになってしまった…。ヘッドハントの世界が彼女と共に知れる珍しいテーマの雫井氏の2巻作品。僕にとっては一気読みの1巻でした。そもそもヘッドハントの世界は、凄く興味あるところ。そんな世界や興味が満たされていく。依頼する側も受ける側も正直、両方とも経験あるのだが、ヘッドハントの世界もいろいろあり、この作品のテーマは、本当の本格的ヘッドハントの世界。その意味で知らぬ世界。人脈作り作業方法に驚きもある。引き続き2巻を読みたい。2020/07/12
小説を最初に書いた人にありがとう
79
2019年大晦日に読み終えた本。今年最後に感銘を受けた本となる。父親の経営するアウトドア製品メーカーの娘で同社に勤務する鹿子小穂が主役で彼女が会社を辞めざるを得なくなり、何かの縁で踏み入れたヘッドハンティングの世界。エグゼクティブ達を相手にする世界でいろいろな人達との出会いやケースが短編で紡がれていく。会社への思いや仕事への情熱を考えさせてくれる作品。山室氏の話は思いがけず感涙。ミステリー色の強いイメージの雫井作品だが今作は熱く感動もあり、既刊の続編が楽しみ。2019/12/31
となりのトウシロウ
67
雫井脩介のミステリーじゃないビジネス小説!30歳の鹿子小穂は、スポーツ用品メーカー「フォーン」の創業社長の娘で取締役。自他ともに認める次期社長。ところが父隆蔵がヘッドハントした外部人材の男性と反りが合わず社外に出され、居合わせたヘッドハンターの並木に託される。並木が用意したのは自社のポスト。小穂はヘッドハンターとして務まるのか。ヘッドハンターを虚業と言ってこき下ろしていた小穂が、持ち込まれるクライアントの経営課題が生々しいが現実にありそうな案件。この業界に興味を持ちました。人間観察の妙。これは面白い!!2023/07/25
H!deking
56
久しぶりの雫井さん。新人ヘッドハンター鹿子小穂ちゃんの悲喜交々。ドラマ化されてるだけあってキャラ立ってますね〜!いやーめちゃくちゃ面白い。続けて2いきます!2024/12/17
ちゃとら
52
【図書館本】以前、雫井脩介さんのレビューを書いた時に、読友さんが教えてくれた作品。父親の会社で若くして役員をしていた小穂は、ヘッドハンティングされて入社した役員に会社を追い出される。そして始めた仕事がヘッドハンター。上場企業のトップなどで動く人々。この業界は知らない事が多く解説にあった日本で認可を受けている人材紹介の事業者が二万二千社とあり驚いた。今はもっと増えているはず。「リストラ請負人」社長も興味深かった。2024/09/10
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