出版社内容情報
魅力あふれる戦国武将たち、ドラマチックな合戦や名場面、それらが全部ウソだったら……。あなたの<歴史常識>を試す戦国の新常識。
内容説明
武田の騎馬隊も織田の鉄砲三段撃ちもウソ?/戦国時代の馬はみなポニーだった?/源義経は色白で反っ歯の小男だった?など、魅力ある戦国武将たち、ドラマチックな合戦や名場面が全部ウソだったら…大河ドラマや時代劇、大衆小説によって誤った歴史認識を刷り込まれているかもしれない。在野の研究者である著者が通説をいったん疑ってみることの重要性を説く。あなたの“歴史常識”が試される全50項目!
目次
第1章 怪しい人たち(存在が怪しい人;出自が怪しい人 ほか)
第2章 歪められたヒーローたち(上杉謙信(一五三〇~一五七八)
山中鹿介(一五四五?~一五七八) ほか)
第3章 ウソっぱちの名場面(桶狭間の奇襲戦;川中島の一騎打ち ほか)
第4章 おかしな風景(そうそう天下取りなど望まなかった戦国大名;金銭を軽蔑しなかった戦国の武士たち ほか)
第5章 不思議な合戦シーン(敵はもとより味方すら把握できなかったらしい;じつは長いあいだ戦場で威力を発揮していた弓矢 ほか)
著者等紹介
鈴木眞哉[スズキマサヤ]
1936年横浜市生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、防衛庁、神奈川県庁などに勤務。在職中から「歴史常識」を問いなおす在野の研究者として、学界の通説に一石を投じつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぜんこう
17
大河ドラマなどで見ているものはあくまでフィクション、史実とは異なるものも多い、とはわかってはいるものの、この本読んだら何かゲッソリ(-_-;) 戦国時代の馬はほぼポニー・・・確かにそのままドラマにするとカッコ悪いし、伊達政宗や各地の騎馬の武将像も格好つかないわなぁ。まぁあくまで知識として頭のすみに置いておきます。2019/12/13
fseigojp
9
一種の大河ドラマ批評だった なかなかの良品2020/05/15
ふたば
3
気楽に読むつもりで買った本だが、こんなにザラザラした気分になるとは思わなかった。歴史を軍記物や、テレビドラマで勉強することが間違いなのであって、これらは楽しみのためでいいではないか。これまでの研究に誤りがあることも、正解の判り難い学問であることを考えれば、致し方無いことであるとも思う。古文書が見つかり、より合理的な回答が見つかったように思っても、いずれ未来にまた別の文書によって否定されるかもしれない。もちろん、現在ほぼ確定的にわかっていることもあるのなら、できるだけそれを丁寧に広めて行けばよい事なのだ。2019/10/15
ケルトリ
2
戦国時代と聞くと、織田信長の三段撃ち、馬が駆ける戦場、刀の鍔迫り合いをする武士などといったイメージが浮かびますが、それらほとんどが後世に作られた創作である可能性が非常に高い。近年、ファンタジー作品におけるじゃがいも警察といった史実をやたらと重視する読者の存在などがあげられていますが、史実と創作の面白さを踏まえたうえで、創作の部分を楽しむことが大切だと改めて理解しました。2021/11/12
スターリーナイト
1
2020-732020/09/12