出版社内容情報
名物おでんと絶品料理が並ぶ「めぐみ食堂」には、様々な恋の悩みを抱えた客が訪れて……。心もお腹も満たされるハートフルストーリー。
内容説明
牛スジ、葱鮪、トマト、蟹面といった名物おでんや、牡蛎のカレー煮、蒸しイチジクの甘味噌かけなどの美味しい小料理…東京・四谷の「めぐみ食堂」は、女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋だ。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって―。ときにほろ苦くも心あたたまる新シリーズ第一弾。
著者等紹介
山口恵以子[ヤマグチエイコ]
1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
306
婚活は置いといて、普通におでん屋さんでおでんを食べたいなと思う。季節に合わせたおでん種も良いね。結婚するしないは置いといて、出会いは欲しいときってあるかもね。店主は元占い師の恵さん。その恵さんも押しつけることなく、さりげなくアドバイスしてくれるのがいい。妻帯者でも恵さんのアドバイスはためになるね。恵さんと常連客と酒を飲みつつ、おでんをつっつき…、うむ、想像しただけで楽しそう。最後はとんでもない展開で驚いたけど、新たな“めぐみ食堂”が楽しみ。2022/05/05
みっちゃん
154
このタイトルと登場人物たちの「絶対結婚しなくては!」「それには結婚相談所が一番よ!」ただならぬ意気込みと鼻息に違和感感じまくり、だったけど…いやいやどうして。めぐみ食堂の美味しいおでんに舌鼓を打っている(つもりになっている)うちに、いつしか「ひとの生きる幸せとは」を考えさせられるから、さすがだね。はじめ食堂とめぐみ食堂、日替わりで通いたい!ラストの急展開には驚かされたけど、でも次に続くんだよね、それなら嬉しいね。2022/11/10
おしゃべりメガネ
113
『食堂のおばちゃん』シリーズの山口さんが綴るもう1つのほっこりシリーズは東京の四谷に店をかまえるおでんをメインにした『めぐみ食堂』が舞台になります。女将の「恵」は一時期、名を馳せた名占い師にて人気を得ていましたが、とあるコトから急転し、今はひっそりと一人で店を切り盛りしています。そんな彼女の元に不思議と身を寄せるように婚活に悩む人々が集まってきます。それぞれが色んな境遇により、婚活に悩み、戸惑いながらも幸せな未来を掴むために奮闘します。常連客のキャラかなかなか個性的で、読みやすいシリーズに期待大ですね。2023/09/07
ふじさん
107
東京・四谷の「めぐみ食堂」は、元・人気占い師の恵が一人で切り盛りするおでん屋だ。おでんはもちろん、旬の食材を生かした料理が美味しい小料理屋だ。ここに集うのは、結婚の様々な悩みを抱える常連客だ。ある事情があって見る力を失っていた元・占い師の恵は客と親しく接するうちに以前のように男女の縁が見えるようになる。この店での出会いがきっかけで、次々と結婚するカップルが誕生し、まさに婚活のパワースポットに。時には、ほろ苦くも心あたたまる思いをさせてくれる作品。出てくる料理にも心惹かれる。 2023/01/14
ゆのん
97
【NetGalley】【婚活食堂シリーズ1作目】今回おでん屋。肌寒い季節になってきたのでおでん、食べたくなる。読んでいて堪らないのは何と言っても『牛すじ』。主人公は人気占い師の恵。不思議な力も持っていて常連さん達の幸せに一役かう。連作短編形式で非常に読み易い。『食堂のおばちゃんシリーズ』と併せて読んでいきたい。巻末にはお馴染みのレシピが掲載されている。『貧乏人のアスパラガス』はぜひ食べてみたい。3132019/10/16
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