出版社内容情報
高校生の夢路が拾った猫は猫又? 情緒あふれる不思議な町であやかしたちが起こす騒動を通して、少年少女の葛藤と成長を描く感動の物語。
内容説明
ある事情で空手部を休み続けている男子高校生・朝露夢路。嵐の日、彼は実家の神社に倒れていた霊獣・猫又のサクラを助ける。サクラを居候させることになった夢路は、ひょんなことから無口な同級生・日野咲と交流するようになるが、サクラは咲から「陰の気」を嗅ぎ取った。時を同じくして、鵜野森町には異様な雨が降り続け―。心に傷を負った少年少女と猫又が織り成す、感動の青春ファンタジー!
著者等紹介
あきみずいつき[アキミズイツキ]
1979年生まれ。十代の頃に自分を救ってくれた読書体験を、今の世代に還元したいと作家を目指す。会社員の傍らゲームシナリオ制作等を経て、『鵜野森町あやかし奇譚 猫又之章』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
54
青春ですねぇ(#^^#)。初心な高校生の可愛い初恋に、妖・猫又サクラのお話です。どちらかと言うと私は祖母・洋子さんの立場で、登場人物を見ているような(#^^#)。うちの孫が高校生になる頃私80ですわ(^^;。孫の悩みや生活全般のお世話などもうみられるとは思えない。ましてや心に傷ついた孫を適格にサポートできるとは思えない。サクラと事故で亡くなった母親との過去が次巻で分ると思いますので、ここで失礼致します2021/06/10
寂しがり屋の狼さん
48
心に傷を負った少年少女と猫又が織り成す、青春ファンタジー🐈⬛(◕ᴗ◕✿)2024/10/27
Kei.ma
26
新橋駅西口を出て路地を渡ると猫の額ほどの境内の石段の向こうにお社がある。そこには辺りの店主たちが詣でる姿をよく目にする。烏森神社という。この物語の舞台となった鵜野森神社はそっくりな感じだ。主人公は朝霧夢路。神社の一人息子で、妖の力で本来の明るさを喪失しているクラスメイトの日野咲を助けようと頑張る熱血漢である。もちろん、高2の男子一人で咲の心を解放するのは無理というもの。だが、奇跡は起きていた。なんと拾い猫のサクラにとんでもない力があったのだ。と、明るい雰囲気の妖物語である。続編、当然もうバックの中にある。2020/04/29
ホシナーたかはし
19
再読したので改めて。面白くて切ない物語。夢路と相良部長、双方の言い分が分かるからこそ、余計に苦いし苦しい。このコロナ時期だから、中学生高校生にこそ読んでほしい一冊。「妖魔夜行」「神様の御用人」「うしおととら」の派生。2020/09/30
しぇん
17
優しい物語かなと思って適当に本屋で手に取りましたが、無意識のイジメ問題をはらんでたり、東京●力の原発問題はらんでたりの部分は色々被害あった人は素直に楽しめないかも?の内容になってました。伏線は残ってるから続くかも?2019/07/15