出版社内容情報
ある能力をもつ少年が、人と話ができる猫を連れて、秘密組織から脱出することに。そこで知る世界の意外な真実とは。感動の冒険物語。
内容説明
秘密組織「シテン」に集められた子供たちは、それぞれの能力を研ぎ澄ます訓練を受けながら、「ホンテン」から命じられた数々のミッションに派遣されていた。その中の少年の一人イクオは、自分と会話できる猫ウリと出会い、組織の恐ろしい秘密を聞かされる。伝説の「猫の王」に会いたいと言うウリとともに、イクオは脱走を決意するが…。世界に隠された思わぬ真実とは?そして少年と猫の冒険の結末は?
著者等紹介
梶尾真治[カジオシンジ]
1947年、熊本市生まれ。71年、「美亜へ贈る真珠」で作家としてデビュー。91年、『サラマンダー殲滅』で日本SF大賞、2016年、『怨讐星域』で星雲賞(日本長編部門)を受賞。2003年には『黄泉がえり』が映画化され、原作、映画共に大ヒットを記録した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
29
「猫のために役立っているという心理状態は、何物にもかえがたい快感なのだよ。」なんというお言葉…そのとおりです✨(笑)表紙からして可愛らしく、出てくる猫たちが可愛くて可愛くて仕方ない。不思議な設定のお話だなぁと思いながらも読み始めるとグイグイ引き込まれました。心に残った猫本の1冊に追加❤2020/07/10
Maki
22
説明に説明を重ねながら物語が進んでいる感じがなんとも退屈で途中下車。2021/02/18
Malos
20
「シテン」で勉強を行う少年イクオ。そこではイクオの他にも多くの子供達が勉強をする。ある時期からイクオは仕事にも派遣されるようなる。ある日、猫の声が聞こえるようになり、そして秘密を知るための旅が始まる。2021/05/07
小梅さん。
14
イクオと猫たちの冒険物語。 イクオは、隔離施設のようなところで育ったせいか、何かにつけ受け身で消極的ではあるけど、まっすぐないい子。 彼を見いだした猫のウリが、渋くてかっこいい。 3匹の子猫たちの可愛らしさもにゃはーんとさせてくるw 猫の王を探す旅の途中で出会ったシビレ一派の猫たちの個性豊かな様子も魅力。 逃亡したイクオに迫り来る追っ手。 襲い来る敵との戦い。 やがて明らかになった事実。 くるりんと景色が変わる。 みんな、いい旅を。2019/11/04
た〜
12
猫と190が旅をする話、と思ったら出発しただけであとは戦いの話。カジシンらしい良さが基本設定にもストーリーにも登場人物にもオチにも見当たらず。一体何を楽しめばいいの?これ本当に梶尾真治が書いたのか?同姓同名の素人が書いたと言われても素直に信じてしまうぞ。で、中途半端な終わり方だけど続きあるの?2019/05/20