出版社内容情報
完治するどころか時に悪化していくのはなぜか。“やくざな医者”だからここまで書けた精神科・心療内科の実態。ベストセラー待望の文庫化。
内海 聡[ウツミ サトル]
著・文・その他
内容説明
「精神科にいけば、この鬱々とした気分をなんとかしてくれる」なんてことはない。根本的な解決がなされないまま、気分だけ変えても仕方がないのだ。それどころか、依存性が高い薬を長く処方されることになる。どうしたら、まともな精神科医に出会うことができるか。いま服用している薬は本当に安全なものなのか。精神科にかかるすべての人に読んでほしい、大反響を呼んだ告発本。
目次
第1章 精神医学はやりたい放題!
第2章 私が精神医学を「詐欺」と呼ぶワケ
第3章 これは病気ではない
第4章 精神科にダマされないために
第5章 私の実践する「精神症状」対応策
おわりに―まともな精神科医に出会うためには
著者等紹介
内海聡[ウツミサトル]
1974年、兵庫県生まれ。筑波大学医学専門学群卒業後、東京女子医科大学附属東洋医学研究所研究員、東京警察病院消化器内科、牛久愛和総合病院内科・漢方科勤務を経て、牛久東洋医学クリニックを開業。2018年現在、断薬を主軸としたTokyo DD Clinic院長、NPO法人薬害研究センター理事長をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
214
赤松利市さんの『ボダ子』に、この本の紹介があったので気になり、読んでみた。「医者が教える、過激ながらも大切な話」という副タイトル通りの面白さ! 医師による精神科医・告発本だった。「精神科に誤診という言葉は存在しない。病名をつけられているものはすべて”誤診”」という衝撃的な内容。「発達障害」の患者への生涯支援は、精神科医にとっての”一生の金づる”になるという。死亡しなければ一生退院はない、という閉鎖病棟の弊害がテレビでも取り上げられているが、これが日本の現状なのだ2023/04/16
ベイマックス
100
パニック障害との診断で服用中なので、ショッキングではあったけど、100%正しくもないだろうし、全ての人に合うわけでもないし、合う必要もないのかな。現状に対して反対姿勢も大事だし、暴露的勇気も必要だと思う。ただ、精神科に家族や厄介者を押し付けている人もいるのだと思うし、製薬会社の利益も経済繁栄の一部だともいえるし。薬だけじゃなくて口に入れる物は、よく考えないとね。副作用は何にでもあるし、メリットとデメリットを考えることを忘れないことが大事。そのヒントになるこういう本も必要。2021/06/07
Kikuyo
25
精神医は厳然とした指標を持たず、医師の主観で診断が下る。 薬は必ず副作用があるし、100%安全な精神薬はありえない。 本来自然なものを「不自然」扱いし無理に矯正、洗脳しようとしレッテルを貼る。根底には 劣悪なものを排除するという「差別的」で偏見に満ちた発想があるのかも知れないし、私たちも 様々な知識を採り入れながら、 賢くどんな薬とも最小限につきあう、もしくは使わないで済む方法を実践するということが大切かな。2019/09/30
香菜子(かなこ・Kanako)
23
精神科は今日も、やりたい放題。内海 聡先生の著書。お金儲けしか考えていない自己中心的我利我利亡者でやりたい放題の精神科医がいたとしたら、そんな精神科医にかかるなら何もしないほうがましなのかもしれない。でも多くの精神科医はきっとやりたい放題ではなくて患者さんのために働いているはず。精神科や精神科医を敵視しても患者さんにとってよいことはない。患者さんのために働いている精神科や精神科医を見つけることが大切。でも医療従事者でもない一般人がそんな精神科や精神科医を見つけることは簡単ではないのかも。2022/01/13
大先生
17
「精神科医は危険な毒を出す薬屋であり、収容所の管理人にすぎない」というのは極論だと思いますが、①精神科医が性格や生理現象まで何でもかんでも「病気』にしている、②精神科の薬漬け治療で悪化する(=薬による医原病が発生)、③精神病のレッテルを貼られて病院に閉じ込められている人権侵害というべき事案が多数存在する…などは事実と思われます。患者側も「病気」にしてもらえれば、働かない理由にできたり、生活保護受給できたり…疾病利得がある。しかし、それに膨大な税金が利用されているわけですから是正すべきなのは当然だと思います2021/08/11
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