出版社内容情報
「それでも地球は回っている」「ブルータス、お前もか」――実はそんなこと言っていない!? あの名言に隠された歴史の意外な真実に迫る。
内容説明
世界史や日本史の教科書で習った、印象的な歴史的名言の数々。実はそのどれもに、「ウソ」が隠されているとしたら…?本書では、誰もが一度は聞いたことのある名言を入り口に、偉人たちの少し残念な素顔に迫る。名言が生まれた意外な背景を知ったら最後、もう座右の銘にはできなくなってしまうかも?
目次
第1章 本当は言ってない!世界の「ウソ名言」(パンがなければお菓子を食べればいいじゃない―マリー・アントワネット;ブルータス、お前もか―ユリウス・カエサル ほか)
第2章 本当は言ってない!日本の「ウソ名言」(敵は本能寺にあり―明智光秀;サル―織田信長 ほか)
第3章 実は続きがあった!偉人たちの迷言(天才とは、1%のひらめきと99%の努力である―エジソン;少年よ大志を抱け―クラーク博士 ほか)
第4章 知りたくなかった…名言に隠された歴史の不都合な真実(私には夢がある(I HAVE A DREAM.)―キング牧師
光を、もっと光を!―ゲーテ ほか)
著者等紹介
堀江宏樹[ホリエヒロキ]
1977年生まれ、大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。日本、世界、古代、近代を問わず、歴史の持つ面白さを現代的な視点、軽妙な筆致で取り上げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひらちゃん
66
誰もが聞いた事のある偉人の名言。続きがあったり、違う意味だったりと。これでは座右の銘にも出来なくなってしまいます。時代背景なども調べあげているのでしょうが…。この人にはこの言葉って覚えちゃってるので違和感ありありです(笑)ちょっと違うニュアンスで発した言葉が形を変えて伝わったって感じでしょうか。そういう事ならあったかもしれません。2018/02/03
金吾
18
○偉人の意外な面にスポットを当てた一冊です。発言が意図したものと全く異なるように流布されたエジソンや少し病的なナイチンゲール、違う意味で冷静な快川和尚、かなりヤバイ石川啄木等面白かったです。2021/09/12
as
5
ガンジーはマハトマとインディラは血縁ではない。死の天使ナイチンゲール。放蕩息子キング牧師(タイガーウッズと重なる)。暗所恐怖症ゲーテ。ダメ人間石川啄木。結婚詐欺野口英世。与謝野晶子に関しては、弟に死んで欲しくないのは普通の感情と思うのですが。2018/02/22
みこ
5
巷間立派な人と崇め奉られている人たちの真の姿を知りたいという下世話な根性を持った私にとってはタイトルだけで即購入決定の一冊。ガリレオと板垣退助の項は笑わせてもらった。 それにしても第四章のほぼクズ人間列伝は作家や芸術家が多いな。他にもゴッホとかピカソとかカラヴァッジョとかもここに並べたい。 そんな中、血脇守之助の「男に惚れてはいけない」というガチの名言がさらりと織り込まれているのも一興。2018/02/10
ゴロチビ
5
なんか軽〜い読み物が読みたいなぁと選んだ本なので、まぁ満足です。偉人一人当たり4ページのボリュームなのでアッサリとしたものです。内容は「それ知ってたし」というものも多く、知らなかったとしても「人間だもの、そうかもしれないね。」と思うことが多かった。面白くするためとはいえ昔の人を今の倫理観で貶めなくとも…とも思った。後世の人の期待や思い込みによって、勝手に「言わされて」しまった偉人は逆にお気の毒かも。現代でも、ウワサやイメージがひとり歩きしちゃうことってあるよね。巻末に参考文献が並べてあって、少し安心した。2018/02/10