内容説明
吉本泰三とせい夫婦が、すべてをなげうって寄席の経営を始めてから105年―。吉本興業はいかにして、日本の「笑い文化」を代表する企業となったのか。その軌跡には、「笑い」を生み出すための波瀾万丈の人間ドラマと、絶え間ない「時代への挑戦」があった。創業者夫婦、その志を継いだ人々、そして、芸人たちの知られざる歩みに光をあてた傑作ノンフィクション。
目次
第1章 演芸王国の誕生
第2章 夢は花月の桧舞台
第3章 寄席経営の不況対策
第4章 エンタツ・アチャコの万歳革命
第5章 寄席から映画・劇場へ
第6章 業界戦争と太平洋戦争
第7章 花のれんが甦った
第8章 第二の誕生
著者等紹介
堀江誠二[ホリエセイジ]
ノンフィクション作家、テレビ構成作家。1939年(昭和14)大阪生まれ。映画会社宣伝課勤務、業界紙記者、コピーライター、PR誌編集者などを経て、企画集団アクトを主宰。テレビ構成作家として、人気テレビ番組の企画、構成を数多く手がけるとともに、近代日本の芸能や昭和史を得意分野とするノンフィクション作家として活躍。2005年10月に末期肺癌で入院。半年の闘病生活の後、2006年3月28日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄人28号
4
☆☆☆ 明治から現在までの演芸の変遷がよく分かった。その過程で吉本せいと林正之助、そしてその後継者の先見の明によって吉本興業が発展した経緯を知ることができた。NHKの朝ドラ「わろてんか」を楽しむ上でのよき参考書ともなる。2017/12/25
☆ツイテル☆
3
フライヤー2022/02/07
りんふぁ
2
笑いは心のインフラ。創業者の精神は未だに生きているんだな、と改めて驚く。新喜劇は好みではないが、吉本の精神は好きだと思った。2018/05/09
Carol
1
「わろてんか」で興味を持ち、読んでみました。創業者の夫婦のことも書いてありましたが、どちらかというと2代目の方のお話の方が多かったです。本編もさることながら、今の吉本の社長さんが書かれている「解説」が面白かったです。一部上場の廃止、それが何を目的としていることなのか今回初めて知り、この人すごいなぁと思うとともに、創業者の精神は今も引き継がれているんだなぁと思いました。2017/11/18
memo
1
夫婦の事より、会社の創業の流れが多い。2017/11/12