出版社内容情報
貧乏神、福の神、疫病神……。人間の姿をした神様があなたの側に!? 八百万の神々とのささやかな関わりと小さな奇跡を描いた連作短篇集。
内容説明
帆奈がバーで隣り合ったイケメンは、死神だった!?死神は、これまでに幸せを感じたことがないらしい。なぜなら幸せを感じた瞬間…(「幸せな死神」)。貧乏神に取り憑かれていた雅人。そうとは知らず、彼は冴えない自分の人生を“小吉人生”と呼び、楽しんでいたのだが…(「貧乏神の災難」)。人生の大切なものを見失った人間の前に現れる神々たち。その意外な目的とは?優しさとせつなさが胸を打つ連作短篇集。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむpulp‐town fiction』で第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
383
俺のそばにいてくれる神様はどなたかなと、ついつい考えてしまいますね。そんな八百万の神様の短編集。優しさ溢れ、心がすごく温まります。これまで読んだ小路幸也作品では、一番好きかも!そして、ぜひ続編が出てほしいと、強く思った久しぶりの作品ですね。神様もいろいろ大変だあ。いろいろ事情があるみたいだよ。でも神様同士は仲が良いんだね。そんなわけで、俺のそばにいる神様はどの神様なんだ!気になるわ~(笑)人にオススメできる作品ですよ。2019/04/04
蒼
161
ささくれた心を平らかにしてもらうには、とても良い読書となりました。日本の八百万の神様達がなんとも人間っぽくて、無駄にイケメンの死神がスマートで彼の物語をもっと読みたい。オマケの山の神の中でようやく彼が貰った名前が判明して、喉に刺さった小骨が取れた気分。いい名前貰ったね、死神さん💓2018/01/16
machi☺︎︎゛
160
十月に読もうと思っていた一冊。八百万の神様と言っても、死神、貧乏神、疫病神、道祖神、九十九神、福の神、山の神など様々な神様がいてそれぞれの管轄がある 。人生の岐路に立ち大切なものを見失いそうになった人たちにそっと寄り添い進むべき道を示してくれる。そんな神様たちの連作短編集だった。2020/10/13
シナモン
146
貧乏神、疫病神、福の神…人生にはいろんな神様が関わってるんだなぁ。「規則正しい生活をする。きちんとご飯を食べる」「笑う門には福来る」読後、ほっこりと良い気持ちに。九十九神の話が一番好きでした。2021/10/18
katsubek
136
いろんな神様がいて。だから八百万の神。九十九神がいい。とぼけていて、とてもいい。いや、九十九神だけでなく、どの神様も、なんとなくとぼけていて、いいなあ!びしっとしているように見える神様も、どこか抜けていて。でも、「神様」は出てこない。それがミソかな。人間が好きになるお話であるとも言える。よし、もう一度、いつか読み直してみよう。2019/09/19