出版社内容情報
1500年前の朝鮮半島には任那と呼ばれる「日本」が存在した! 大陸・半島を躍動した日本人の足跡から古代東アジアの実像を明らかにする。
大平裕[オオヒラヒロシ]
大平正芳記念財団理事長
内容説明
現在、教科書ではほとんど触れられない「任那」だが、古代日本と東アジアの歴史を語る上で避けて通ることはできない。日本人の居留地、交易の中心地であった任那は、半島中南部を軍事的に押さえる要衡の地でもあった。任那の日本府の実像とは。任那の衰退と朝鮮半島の動乱の関係とは。現代以上に国際的だった古代東アジアの真実に迫る!
目次
第1章 多島海(半島)と黄海に雄飛した倭の国
第2章 任那の前方後円墳
第3章 任那小史―その呼称の出典から
第4章 任那の日本府
第5章 任那の衰退と復興会議
第6章 任那の調―滅亡してなお倭国、百済、新羅を翻弄し続けた任那
付章 任那諸国と関連する地名
著者等紹介
大平裕[オオヒラヒロシ]
1939年生まれ。東京都出身。東京教育大学附属高校より慶應義塾大学法学部政治学科へ進み、62年古河電気工業に入社。同社海外事業部第一営業部長、監査役、常任監査役を経て2001年退社。現在は大平正芳記念財団の代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ビイーン
26
古代の朝鮮半島南部を倭人が統治していた歴史的事実は絶対に消し去る事は出来ない。「任那」という語を日韓関係をおもんぱかって侵略的ニュアンスがあるから使うべきでないと言う日本人歴史学者がいるという。全く呆れるしかないよね。2018/01/21
kmiya3192
1
謎多い古代日本史を読み解く鍵が意外なところにあった。朝鮮半島南部に実在した任那府。ここには日本独特の前方後円墳が日本以外では唯一ここから発見されている。この事実と広開土王碑、倭の五王の記録、三国史記をつなぎ合わせると朝鮮半島の歴史に大和朝廷の歴史が隠されていることがわかる。このことが日韓の政治問題の中でタブー視されているというのは大きな問題かもしれない。事実ははっきりすることが日韓関係、朝鮮問題を解決する鍵かもしれない。2021/02/01