PHP文芸文庫<br> キミの名前―箱庭旅団

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PHP文芸文庫
キミの名前―箱庭旅団

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569765778
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

もし、人生の最後に自由な時間が“20分だけ”もらえるとしたら――直木賞作家が綴る、切なくも心温まる13のショートストーリー。

朱川湊人[シュカワミナト]
作家

内容説明

死ぬ前に“二十分間”、自由な時間をもつことができた女性の意外な選択(「跨線橋の秋」)、生と死についての真理を人間に教えるか討論する動物たち(「バルル原理」)、夢の世界で自由に遊べる技術を身につけた男に訪れた、思いがけない出会い(「夢見王子」)など、現在から過去、未来、さらには“物語”の中まで、さまざまな世界を箱庭に見立てた連作短篇集。泣けて、笑えて、ゾッとする、「箱庭旅団」シリーズ第三弾。

著者等紹介

朱川湊人[シュカワミナト]
1963年、大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒。出版社勤務を経て、2002年、「フクロウ男」で第41回オール讀物推理小説新人賞を受賞。翌03年、「白い部屋で月の歌を」で第10回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。05年、『花まんま』で第133回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

75
朱川さんの「箱庭旅団」シリーズの最終巻です。ちょっと変わった物語で、連作短篇のような感じです。未来からの世界から時間旅行をしている人物が時たま出てきたりします。物語はちょっと変わった物語が多く、鞄の中に住んでいるような人物が持ち主の要望を代わりに果たしてくれたり、柴沼園の自由な時間をあ立ててくれたりするほっこりするような感じの物語など楽しめました。おもちゃ箱の様な感じがしました。2022/08/18

48
箱庭旅団シリーズ第3弾。箱庭から飛び出した少年と白馬の不思議な旅行もこれでおしまい。第3弾が一番娯楽性が高かったかな。「跨線橋の秋」「ボブ論争」が好きです。2016/08/25

NADIA

46
『箱庭旅団』シリーズの完結編。少年と白馬の時間次元旅行者(トラベラー)が巡る世界を描いた数々の短編。以前訪れた世界で出会った人に対する感情を語ったり、ルールを少々逸脱してその世界の住人に向けて助言をする姿に今まで見えなかった少年の優しさを感じられる。とりとめがなく今ひとつだなと感じていたが、この一冊で良い方へ見方が変わり嬉しい。出発から帰郷までのシリーズ3冊を続けて読んだ方が深く感動できるはずだ。いつかまた読んでみたい。2019/08/04

ココ(coco)

26
☆☆☆箱庭旅団の3作目で、シリ-ズ最終巻です。【跨線橋の秋】【シュシュと空きカバンの住人】が特に良かった。気楽に読める1冊です。2016/09/10

うさっち

17
ちょっと切ない「マミオ、地球を去る」、二人のやりとりが笑える「シュシュと空きカバンの住人」、いい話かと思ったらラストにゾッとした「サトミを泣かせるな」など、バラエティに富んでいてどれも面白かった。2023/07/10

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