出版社内容情報
恐山の温泉で極楽気分? 知床でいちゃつくカップルに呪いを? 腰の重い人気エッセイストがくだらなくも愉快な視点で綴る爆笑旅日記。
北大路公子[キタオオジキミコ]
エッセイスト
内容説明
「旅は嫌いだ。とにかく面倒だ」というキミコが、恐山を二度も訪ねた理由とは?四時間並んでしみじみわかったイタコの口寄せの全貌とは?知床や網走の秘境ではしゃぐ男女にかけた呪いとは?北のパワースポットで妄想を膨らませつつ、暇さえあれば飲んでばかりの珍道中に思わず笑いが込み上げる。摩訶不思議な掌編小説「ぐうたら夜話」五編も収録。著者撮影の写真入り旅エッセイ、待望の文庫化!
目次
恐山と知床をゆく(春の恐山四人旅;夏の知床ミステリーツアー;恐山再びの旅)
ぐうたら夜話(湯;完璧なゆで卵;そろばん師;アンケート;家族)
心のふるさと積丹をゆく(ウニへの道;新・ウニへの道;ウニツアーというよりウニ合宿)
著者等紹介
北大路公子[キタオオジキミコ]
北海道生まれ。大学卒業後、フリーライターに。新聞の書評爛や文芸誌などに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
134
月イチテーマ旅週間。北大路公子さん初読みでした。ケラケラ笑いながら読みました。読んでいてお腹がいっぱいになりました(笑)2018/03/29
りゅう☆
106
恐山、知床に行ってみたいと思うより、公子さんと一緒に旅してる気になるよう行ってからこの本を読みたかったな。相変わらずアルコール摂取量がハンパない公子さん。まずコパパーゲ氏ってあだ名に笑える。彼にGWの意味を教えてあげて~と初っ端からツボにハマった。そして色々な人に呪いをかけるんだけどその内容にプッ。毎年同じルートだけど、ウニツアーは羨ましい!馬糞雲丹なんて確かに漢字だと美味しそうに思えないけど(^^;)ところで「シバれた」ってどういう意味か分からないことに、気がついて?笑←読んだ人にしか分からないですね笑2018/09/08
アッシュ姉
90
コロナ不安を吹き飛ばして元気になりたくて、大事にとっておいた最後の未読文庫を読む。妄想キミコ劇場!うひゃひゃ!楽しい!めっちゃ元気出る!公子先生の桃源郷では水道の蛇口をひねればビールが溢れ、道を歩けば一億円が落ちており、隣りに佐藤浩市が越してくるのだ。ワオそれ最高。イライラするやつには呪いをかければ解消!これは即実践。お題に沿ったショートストーリーもキミコワールド炸裂で絶品揃い。ああ、ウニツアー行きたいなぁ。呆れるほど呑んで飽きるほど食べたい。憧れのぐうたら旅。2021/01/11
里季
87
そんなに飲んでばかりなのか、旅先でも。何をおいてもビールが優先される公子さんである。そんなに恐山に行きたいか。公子さんの呪いは効き目があるのか。 3つのお題のショートショートは難しかった。 脳内がだんだん公子さんの妄想で満たされてくるようであった。が、めげずに次も読むだろう。2017/06/26
dr2006
73
「ぐうたら」という言葉の意味を知りたいならこの本を読むことをお薦めする。怠惰ってこんなに面白いことなんだと気が付くからだ。札幌在住の公子さんは仲間と青森の恐山、北海道の知床、積丹へ旅する。日本の僻地から更なる秘境へ旅と言う訳だ。但し、地理に疎い当の公子さんが旅行幹事として皆を引率出来る訳がなく、ビールを燃料に独自の人間観察による毒色のコメントを吐くのだ。旅の成果と言えば普通、観光や食事の楽しさだが、自らのぐうたらへの回帰が著しい(笑)。この調子でぐうたらな日常が綴られる公子さんのツイッターは抜群に面白い!2018/09/22