出版社内容情報
2000年、全島民が避難生活を余儀なくされた三宅島。島の高校の先生と生徒が、野球を支えに困難に立ち向かう姿を描いた真実の物語。
平山讓[ヒラヤマユズル]
ノンフィクション作家
内容説明
あの日、島は無人島と化した。―二〇〇〇年夏、三宅島の高校教師・山本政信と野球部員たちは、噴火によって家やグラウンドを失った。終りの見えない避難生活への不安、練習すらままならない環境、部員不足による大会出場断念、度重なる大敗。諦めの念が政信や部員たちの心をよぎる。しかし、それでも彼らは白球を追い続けた…。名もなき監督と選手の戦い、そして帰島までをつづった感涙のノンフィクション。
目次
帰ってきた三宅高校ナイン
最後の百本ノック
井のなかの蛙なんかじゃない
一勝懸命
涙のロッカールーム
火山の麓のグラウンド
平成十二年七月十四日
高度一万七千メートルの再噴火
遠ざかる島
新居は廃校〔ほか〕
著者等紹介
平山讓[ヒラヤマユズル]
1968年東京都生まれ。ノンフィクションや実話を基にした物語を数多く手掛け、作品が映画化、ドラマ化される。文芸・小説誌、新聞、スポーツ誌での連載のほか、映画脚本、エッセイなど執筆は多岐に渡る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかだ
32
ページをめくるごとに、涙。三宅島大噴火により、島を離れることを余儀なくされた三宅高校野球部の夏の闘いを記したノンフィクション・ノベル。彼らのひたむきな心や、立ち上がり前を向く姿勢に拍手を送りたい。彼らを支えると同時に彼らに励まされる村民や、同志の他校球児達の熱い想いにも何度も泣かされた。生徒達に対して先生が特に何も働きかけないのが良い。生徒達が自分で気付き、自分の足で成長していく姿がとても心に残った。2016/06/27
ベローチェのひととき
6
「担当編集者 何度も落涙」との紹介につられて読んでみた。三宅島の三宅高校野球部監督の山本政信と野球部員達のノンフィクション。雄山の噴火による、生まれ育った島からの避難と、島育ちの仲間達と野球をやりたいという気持ちとが錯綜している。三宅高校の野球部主将が、夏の甲子園開会式において先頭で入場してきたシーンには目頭が熱くなってしまった。2018/07/12
誠一
3
どんな状況でも諦めず、好きなことをやり続ける心。それを支える周りの人々の優しさがひしひしと伝わってくる。 ノンフィクションの枠は超えずに心動かすストーリーが作り上げられていて面白い。2016/06/05
takao
2
ふむ2025/04/27
スターリーナイト
2
2019-26 うちの子にも読ませたい。2019/03/27
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- 和書
- ボクがもらった幸せ