内容説明
不器用ながらもまっすぐな感情を貫いた先にあったもの―。京都・伏見の酒蔵を舞台に、激情と愛情のはざまで、しゃにむに生きた若人の悲しく、せつない物語。
著者等紹介
古川晋次[フルカワシンジ]
京都市伏見区の酒蔵が立ち並ぶ土地で生まれ育つ。虚弱で、周囲と馴染むのが苦手だった幼少期。しかし、8歳の頃に出会った「仙一」という人物に影響を受け、その記憶が今も心の中に生き続けている。戦後間もない時代の、貧しくも美しく、活気に溢れた懐かしい風景と、人々の暮らしを本作に込めた。成人を迎えた20歳には、神戸北野町の某クラブから始まり、多くの人々との出会いに恵まれた。その人達への感謝の気持ちを込めて本作を上梓した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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