PHP文庫<br> 「幕末維新」の不都合な真実

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PHP文庫
「幕末維新」の不都合な真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569765426
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0121

出版社内容情報

江戸城は徳川家に返還されるはずだった? 彰義隊の戦いこそ天下分け目の決戦? “勝者の視点”で語られがちな幕末維新の真相に迫る!

【著者紹介】
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内容説明

幕末維新のターニングポイントとなった「江戸城無血開城」。江戸を壊滅から救い、日本の内乱を最小限に抑えた大英断は、今も“美談”として高く評価されるが、本当だろうか?―本書は、この交渉の立役者である西郷隆盛と勝海舟に注目し、江戸をめぐる攻防戦に秘められた数々の“不都合な真実”を描き出す。徳川家の猛烈な巻き返し。本当に追い詰められたのは新政府だった!?

目次

序論 “不都合”を覆い隠す「江戸城無血開城」のストーリー
第1章 追い詰められた薩摩・長州藩―徳川慶喜の“巻き返し”
第2章 鳥羽・伏見の戦いの真実―“勝てば官軍、負ければ賊軍”
第3章 守られなかった「江戸城無血開城」の約束―徳川家の“再びの巻き返し”
第4章 官軍、江戸城返還の危機―“足元”を見透かした勝海舟
第5章 起死回生の彰義隊の戦い―“戦後処理”の開始
終章 創られた「江戸城無血開城」の神話

著者等紹介

安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
1965年、千葉県生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業、早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開。JR東日本大人の休日・ジパング倶楽部「趣味の会」、東京理科大学生涯学習センター、NHK文化センターなど生涯学習講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

16
巷に伝わる勝と西郷の巨人たちの話し合いのみで江戸開城した美談というわけではないことがわかります。交渉の虚々実々さとその背景は面白かったです。2024/04/18

りょちみ

11
これまでは、新政府軍の圧倒的軍事力で徳川幕府を倒し、穏便に江戸城を明け渡し明治が始まる…というテンプレートのままに理解していましたが、江戸城の明け渡し、彰義隊との戦いの裏に様々な駆け引きが存在していたとは思いもみませんでした。西郷と勝ばかりでなく、公家、天璋院や諸藩の思惑が錯綜し江戸城開城が実現。戊辰戦争の後半、奥羽越列藩同盟との戦いは残党の討伐程度にしか考えてませんでした。明治以降、新政府の評判を上げるためにもテンプレート的歴史が作られたのかなと感じられました。歴史はやはりストーリーを抑えることが重要。2019/08/20

maito/まいと

11
明治維新。日本が近代化に向けて大きな変革を起こした事象として、今でも語るネタに事欠かない。特に無血開城は、世界史上でも例を見ない出来事として、話題に上るが、さて、そんなに見事な美談だったのか?いや、そもそも、幕末の幕府と新政府の戦いって、教科書通り進んだものだったのか?司馬作品でも度々その実態が取り上げられているのに意外と浸透していない事実の数々を、安藤さんが徹底的に紹介する1冊。美談でも何でもない、スレスレの攻防を、今こそ知っておくべきだ。2016/04/27

Mark X Japan

6
不都合な真実は,江戸城無血開城と彰義隊の戦い及びいくつかの江戸幕府が薩長より優れたことについて。よく言えばポイント絞っている,見方によっては限定的です。もっと俯瞰的な視点で,幕末全体の不都合な真実(長州の汚職など)を記述して欲しかったです。☆:3.52020/10/12

二分五厘

4
幕末維新における大きなターニングポイント『江戸城無血開城』。両陣営の最高責任を負った西郷隆盛と勝海舟による、江戸を火の海と化してしまう戦争を回避するための英断…とばかり思っていたんだけど、それに待ったをかける本書。果たしてこの時点で幕府側は追い込まれていたのか、また新政府側は優位に交渉を進められる立場にあったのか。新政府を圧倒する軍事力を持つ幕府海軍により、大きく崩れた軍事バランスと、それを回復するために仕掛けられた"幕末の関ヶ原"。美談に隠された西郷の苦悩と勝のしたたかさ。もし○○○が○○されていれば?2017/07/13

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