出版社内容情報
歳を取る美しさを語ってくれた人、心に残る恋人の話――前『暮しの手帖』編集長が出会った「すてきな人」から教えてもらったこと。
【著者紹介】
「COW BOOKS」代表
目次
1章 すてきなあのひと―美しいふるまいや暮らし、仕事のあり方(「すてき」なあのひと;なんでもない生活の美しさ;手を愛する;自分の短所と付き合う;コミュニケーションは手紙で ほか)
2章 心のどこかの風景―心にしまってある恋の思い出(さよならは小さい声で;抱きたかった背中;ニューヨークと別れた日;好きな人の匂い;ひと月に一度だけ会うひと)
著者等紹介
松浦弥太郎[マツウラヤタロウ]
1965年、東京生まれ。クックパッド(株)「くらしのきほん」編集長。文筆家。「COW BOOKS」代表。雑誌「暮しの手帖」前編集長。高校中退後、渡米。アメリカの書店文化に惹かれ、帰国後、オールドマガジン専門店「m&co.booksellers」を赤坂に開業。2002年「COW BOOKS」を開業。書店を営むかたわら、執筆および編集活動も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
156
松浦弥太郎氏の本は微笑みを育てる。そう、こんな日常を理想として思い描いて生きている。…部屋で本を読んでいると寂しくなってしまうの。街に出て、爽やかな空気のなか、ささやかな喜びを感じるのが好き。…老いる恐怖は誰もが抱えているけれど、代わりに心の若さを保てばいい。素直な心、沢山の学び。情熱、夢中になれるものがあれば、夢はきっと叶うから。…歳をとっても心は磨くことができる。それは瞳に現れるから。…挨拶をすることで、その人への思いやりが生まれる。さよなら。耳元でささやかれたあの人の声を、今も忘れることはできない。2021/09/30
橘
35
松浦さんの本を読むと心が平らかになって、またこれからも丁寧に生きていこうと感じさせられます。この本は、今まで以上に松浦さんがオープンに思われました。「早く、簡単に、手に入る情報に、上質なものは少ないと知らなければいけない」、心にとどめます。内にこもってインプットしているだけでなく、外に出て、人と接していきたいなと改めて思いました。2016/03/19
REI
19
本屋さんでふと手に取り「はじめに」を読んで、これは手元に置いておきたくなる一冊だなとも思って買ってきました。最近、なんとなく満たされない感じが悲しかったのだけれど、この本が効いた。たとえ1つでも2つでも、この本に出てくる素敵な人たちに近づける努力を始めたい。2017/12/19
ナヲ
19
とても素敵な、そして最後は心温まる本でした。勇気を出していろんな人に声をかけること、私にもできるかなー。2016/07/18
橘
17
今回の松浦さんは、文中にもある通り、良いところだけではありませんでした。「これは…?」と首をかしげてしまうところも書かれていて、やっぱり松浦さんも人間なのだなと思いました。自分の弱さもありのまま表す。ありのまま素直に、というのが松浦さんなのだろうな、きっと。年を取るのも悪くない、と今回改めて思いました。避けられないなら、楽しまないと。2018/09/06