PHP文庫<br> 中国の正体―社会主義の衣を脱いだ封建王朝

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PHP文庫
中国の正体―社会主義の衣を脱いだ封建王朝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569763996
  • NDC分類 222.07
  • Cコード C0122

出版社内容情報

中国人に共産党は必要だったのか? 社会主義で幸せになったのか? 近現代史を俯瞰し、外からは見えない中国の実相と悲劇を解き明かす。

【著者紹介】
立命館大学名誉教授

内容説明

中国共産党がたどった社会主義革命への道は、目標とは全く異なる社会を出現させた点において、大悲劇であった―。本書は、清朝末期から現代に至るまでの歴史を俯瞰しつつ、中国共産党の誕生と政治権力掌握の背景、そして今日の混乱に至った真因を解き明かしたものである。日本人がいまこそ知らなければならない「中国の正体」とは。

目次

序章 中国という悲劇(中華人民共和国の出現=「社会主義の衣を着た封建王朝の成立」 ほか)
第1章 虚像の中華人民共和国(社会主義と封建主義の狭間で;伝統との決別をめざしていたはずの中国)
第2章 マルクス主義が中国に進入した理由(マルクスの予言;ロシア型マスクす主義の出現;接近するソ連と中国)
第3章 なぜ国民党ではなく共産党だったのか(第一次国共合作の成立と崩壊;社会主義の道か、国家資本主義の道か;日中戦争と中国統一をめぐる攻防)
第4章 幸福になれない中国人(搾取される農民;知識人の受難;文化大革命が意味するもの)
終章 中国に社会主義は必要だったのか(もし国民党中国が続いていたら ほか)

著者等紹介

北村稔[キタムラミノル]
1948年京都府生まれ。京都大学文学部史学科卒業、同大大学院博士課程中途退学。三重大学助教授を経て、立命館大学文学部教授。2014年に退職し、立命館大学名誉教授。法学博士。専門は中国近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mitz

3
清朝末期から現代に至るまでの中国の歴史。中国共産党の誕生と政治権力掌握の背景が解き明かされている。もちろん、戦前の日本や列強各国との関わりにも触れられており、読み応えあり。日本の隣国であり、今や世界経済の中心にまで成長した中国の実態を知る事は、すなわち世界の未来を考える事に繋がる。読み進めながら、自分があまりに中国に関する知識を持っていなかった事を痛感することとなった。近現代史のみならず、過去に遡って歴史を学びたいという意欲が湧いたと同時に、日々の報道でも中国の動静にこれまで以上に意識を向けたいと感じた。2015/09/21

イケタク

2
評価⭐︎⭐︎⭐︎ 一党独裁で自由もない中国を何故賞賛し贔屓にする馬鹿が日本には多数いるのか不思議だが、この本を読むとその謎は益々深まる。 毛沢東と言う政策音痴の権力者が数千万と言う自国民を死に追いやりそれでも権力のために無謀な政策を続けた事は世界史を通じても残酷で悲惨な事と言える。 この国の成り立ちから仕組みを見るととても協調できる国ではないことが痛感する。2015/09/05

チョビ

0
結構難しい!歴史の教科書に出てくる人物が多いからか、今まで学んできたことがいかに薄っぺらなことかを再認識。本当に難しい。読み、ページをめくったらあっという間に違うドラマが湧き出てきて、前のmページのことなど忘却の彼方へ…。そして、10年ほど前の本がほぼ書き直しなく、現状でも十分な本というところに、中国の実情をよく分析した本なんだろうな、と思うし、変にマルクス主義に浸らなかったのがよかったのかも、という著者のご自分に対する分析。この本を信じていいかもしれないと思った一冊。2015/11/15

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