出版社内容情報
砂漠のシルクロードが、なぜ栄えたのか?なぜインカ文明は山岳地帯に都市を築いたのか? 地形を読み解くと新しい歴史が見えてくる!
内容説明
古代の農耕は、雨の多い熱帯ではなく、乾燥地域のオアシスで盛んだった。実は雨の多い地域では、雑草や樹木の成長が活発なため、大木を切って農地を開発し、作物だけを育成することは難しいのだ。反対に乾燥地域は、水さえ確保できれば、容易に作物を育てることができる。本書は、このような世界史における地政学的な謎を解くもの。学校では教えてくれない生の世界史がわかる!
目次
第1章 なぜ乾燥地にあるシルクロードが東西交易路として栄えたのか
第2章 なぜモンゴルは短期間でユーラシア大陸の大半を支配できたのか
第3章 穀物がほとんど採れないギリシアで、なぜ古代文明が興ったのか
第4章 イスラム教はなぜ、インドや東南アジアまで急速に広まったのか
第5章 なぜインドの南方には有力な政権が生まれなかったのか
第6章 なぜ中国王朝は南北に分かれることが多いのか
第7章 なぜ辺境の四川が、前漢の劉邦や蜀の劉備の本拠地になったのか
第8章 なぜ朝鮮半島には、七世紀末まで統一国家が生まれなかったのか
第9章 森林に覆われた西ヨーロッパがなぜ十一世紀以後急速に発展したのか
第10章 なぜ超高地のアンデスに文明が生まれたのか
第11章 アメリカ西部が十九世紀に意欲的に開拓されたのはなぜか
終章 地形からみえてくる世界史の流れ
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県防府市生まれ。1979年、東京大学大学院国史学博士課程を修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。日本古代史を専攻し、歴史哲学的視野を用いた日本の思想・文化の研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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