出版社内容情報
品性や美意識、心やさしさ……。日本史を繙くと、それを教える“育ての知恵”は庶民の生活や行事に息づいてきた。珠玉の日本的教育論。
【著者紹介】
國學院大學名誉教授
内容説明
日々の暮らしを通じて、日本人が実践してきた「育ての知恵」を、歴史をさかのぼって、わかりやすく解説する。年中行事や通過儀礼、鍛えと体験学習の系譜、相互扶助の精神―それらを通じ、日本人の「品性」「美意識」「男らしさ、女らしさ」など、人間教育は日常に自然な形で溶け込んでいた。経済的な豊かさと引き換えに、失われつつある美しい日本人をはぐくむ知恵とは。
目次
第1章 品性をつくる人間教育―美しい男・女であるために
第2章 伝統の中に生きていた教育―通過儀礼と年中行事
第3章 男と女の性教育―日本人の性意識
第4章 自然の中から学ぶ―歴史を通してつちかったもの
第5章 日本人が大事にしたもの―伝統の中に生きつづけた価値観
第6章 武士の教育・商人の教育―鍛えと体験学習の系譜
第7章 日本人の社会意識―はぐくまれた相互扶助の精神
第8章 創造性をはぐくむ教育―明日をたくましく生きるために
著者等紹介
樋口清之[ヒグチキヨユキ]
1909年、奈良県生まれ。國學院大學史学研究科を卒業。同大學名誉教授。静岡県の登呂遺跡をはじめ、参加・指導した発掘は400カ所に及んだ。1997年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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