出版社内容情報
昭和史の鍵となるノモンハン事件。なぜ、日ソは満蒙の地で激突したのか? 今なお戦史のベールに包まれた“草原の死闘”の真相に迫る!
【著者紹介】
作家、太平洋戦争研究会副代表
内容説明
満州国とモンゴルの国境紛争である「ノモンハン事件」は、事実上の“日ソ戦争”であったが、その大苦戦は国民に知らされることなく内密に処理され、闇に葬られた。本書は、今なお謎のベールに包まれた“草原の死闘”の実相に迫る。なぜ小さな紛争が「大戦争」へと拡大したのか。なぜ現場に過酷な責任追及がされたのか。この戦いを知らずして昭和史は語れない。
目次
最初の「日ソ大衝突」となった張鼓峰事件
「国境線は自ら決めよ」―満州国とモンゴルの紛争
第二三師団司令部―ノモンハン事件の初動
ソ連軍の登場―最初の突進部隊「東捜索隊」の全滅
独断専行のタムスク爆撃―関東軍と参謀本部の決裂
モンゴル領内での死闘―ハルハ河を左岸へ渡河
「虎の子」の戦車部隊が、ハルハ河右岸を突き進むが…
「戦局の転換なるか?」―重砲兵部隊による総攻撃
「我誤てり」―総攻撃の失敗と小松原師団長の悔恨
日本の航空部隊は、ノモンハンでどう戦ったか?
守勢に転じる関東軍―今さらの第六軍創設
「劇的に勝つ」―ソ連軍、八月大攻勢への入念な準備
玉砕か撤退か―ノモンハン戦の運命が決まる
停戦とその後―世界は第二次世界大戦に突入した
敗戦後の処理をめぐって―責任をとるのは誰か?
著者等紹介
森山康平[モリヤマコウヘイ]
1942年、満州国・奉天(現遼寧省瀋陽)生まれ。週刊誌・月刊誌などの記者を経て、太平洋戦争研究会副代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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