出版社内容情報
人生を新たに意味づける哲学
20世紀最高峰の哲学者、その「エッセンス」と「哲学することの意義」を学ぶ。哲学は誰もが一度は経験する挫折から始まり、人生は他者との交わりから再び立ち上がる――。ヤスパースは、単なる理論ではなく、自分ごととして哲学を捉える重要性を説いた。「限界状況」「愛の闘争」「世界像」「包括者」……、難解な思想が記された哲学書を、最も分かりやすく解説できる大学教授がこのうえなく平易に紹介。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
GELC
18
成功を目指す人生は、誰でもない誰かの人生だ。挫折によってこそ、当たり前から目覚めて、初めて自分の生き方を考えることができる。前半の「限界状態」に関するメッセージは明快であり、実感も伴い理解しやすい。一点、後半の対話の重要性、人類の統一、包括者といった概念は非常に難解で、理解が及ばなかった。放送時に何とか食らいついて、少しでも分かるように努めたい。2026/02/06
いとう・しんご
17
読友さんきっかけ。ヤスパース推しなので、急いで本屋さんに行って買ってきました。ヤスパースの「哲学入門」にそってヤスパース哲学そのものを紹介してくれる本。とても分かりやすく書いてくださっています、多謝。ヤスパースの哲学は高い体系的な完成度と大きな開放性の両方が備わっている、カント哲学を除くと類例のない、稀有なもので、その背後には深い人間愛、人間観察があるのですが、その点も「交わり」の強調によってちゃんと述べてありました。多くの方に読んでいただきたい本、まぁ、推しですから。2026/01/25
こよ
13
ヤスパースの『哲学入門』の解説書。「限界状況」や「愛の闘争」「人類の統一」「包括者」などいろいろな概念が出てくるが、ヤスパースの哲学においては他者との関係が根本にある気がする。特に印象に残ったのは相手の行動や言動で受け容れられないことがあった時、お互い本音を言い合える関係(愛の闘争)。この関係性は理解できるが、かなり理想的なことを言っているとは思う。それでも対話を続けていくこと、これに尽きる。話し言葉なのか書き言葉なのか、ヤスパースが具体的にどういったコミュニケーション形式を想定しているのか気になった。2026/02/22
GX
6
「100分de名著」は好きな番組で、毎週視ています。普通にしていると まずは、読まないだろうという本を紹介して、分かりやすく解説してくれるので、ありがたいです。テキストも、上下に余白があって書き込みがしやすいのも良いです。75年の月日を経て、今も、大きな課題について取り上げられています。2026/02/04
rockwave1873
4
①挫折は「限界状況(『乗り越えることが出来ない状況』)」を自覚させ、そこから哲学が始まる。→私達は私達の人生を生きるしかない②哲学的対話には「愛の闘争(妥協なく批判しあっても関係が破綻しない程『愛し合っている関係』)」の関係性が必要③絶対的な世界像は有害であり、科学によって全て客観的に解明出来ると考えること自体が、『神話』④「包括者」とは、思考において分裂している主観と客観の分裂を、ともに帰属させる何か。→「神」をイメージするが、神を表現するのは『現象の多義的な言語』であり神に優劣はない。2026/02/02
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