出版社内容情報
人生を新たに意味づける哲学
20世紀最高峰の哲学者、その「エッセンス」と「哲学することの意義」を学ぶ。哲学は誰もが一度は経験する挫折から始まり、人生は他者との交わりから再び立ち上がる――。ヤスパースは、単なる理論ではなく、自分ごととして哲学を捉える重要性を説いた。「限界状況」「愛の闘争」「世界像」「包括者」……、難解な思想が記された哲学書を、最も分かりやすく解説できる大学教授がこのうえなく平易に紹介。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
GELC
19
成功を目指す人生は、誰でもない誰かの人生だ。挫折によってこそ、当たり前から目覚めて、初めて自分の生き方を考えることができる。前半の「限界状態」に関するメッセージは明快であり、実感も伴い理解しやすい。一点、後半の対話の重要性、人類の統一、包括者といった概念は非常に難解で、理解が及ばなかった。放送時に何とか食らいついて、少しでも分かるように努めたい。2026/02/06
いとう・しんご
18
読友さんきっかけ。ヤスパース推しなので、急いで本屋さんに行って買ってきました。ヤスパースの「哲学入門」にそってヤスパース哲学そのものを紹介してくれる本。とても分かりやすく書いてくださっています、多謝。ヤスパースの哲学は高い体系的な完成度と大きな開放性の両方が備わっている、カント哲学を除くと類例のない、稀有なもので、その背後には深い人間愛、人間観察があるのですが、その点も「交わり」の強調によってちゃんと述べてありました。多くの方に読んでいただきたい本、まぁ、推しですから。2026/01/25
こよ
15
ヤスパースの『哲学入門』の解説書。「限界状況」や「愛の闘争」「人類の統一」「包括者」などいろいろな概念が出てくるが、ヤスパースの哲学においては他者との関係が根本にある気がする。特に印象に残ったのは相手の行動や言動で受け容れられないことがあった時、お互い本音を言い合える関係(愛の闘争)。この関係性は理解できるが、かなり理想的なことを言っているとは思う。それでも対話を続けていくこと、これに尽きる。話し言葉なのか書き言葉なのか、ヤスパースが具体的にどういったコミュニケーション形式を想定しているのか気になった。2026/02/22
GX
6
「100分de名著」は好きな番組で、毎週視ています。普通にしていると まずは、読まないだろうという本を紹介して、分かりやすく解説してくれるので、ありがたいです。テキストも、上下に余白があって書き込みがしやすいのも良いです。75年の月日を経て、今も、大きな課題について取り上げられています。2026/02/04
funuu
5
世界像が多様である、ということは、同時にそれらが対立しうる、ということでもあります。そして、ヤスパースの言うように、絶対的な世界像が存在しないのならば、そうした対立はいつまでたっても解消しません。 たとえばある国が、突然、脳版を健略したとします。侵略を受けた国からすれば、それは領土拡張を目指したまったくの犯罪的行為です。しかし、歴史を振り返ると、健略国はしばしばそうした行為を「自衛」や「解放」といった言葉で正 りだしてきました。そこではその行為が「侵路」としてすら理解されなくなるの ← なかなか難しい2026/07/15




