出版社内容情報
諸葛孔明に大敗した曹操が招いたのは女王・卑弥呼! 史実を踏まえながらも奇想天外なストーリーが展開する歴史エンタテインメント。
【著者紹介】
作家
内容説明
「赤壁の戦い」―曹操率いる八十万もの大軍を、“奇門遁甲”によって潰走させた軍師・諸葛孔明。そのおそるべき力に対し、曹操がとった奇策こそが、倭国の女王・卑弥呼の召喚だった!邪馬台国女王の正体とは?卑弥呼が操る“鬼道”とは?三国志の英雄と、日本史最大の謎ともいうべき卑弥呼との直接対決の行方はいかに。同時代に生きた二人の異才が壮大なスケールで繰り広げる、奇想天外な長編歴史小説。
著者等紹介
町井登志夫[マチイトシオ]
1964年生まれ。南山大学教育学部卒業。96年、『電脳のイヴ』で第3回ホワイトハート優秀賞を受賞。2001年、『今池電波聖ゴミマリア』で第2回小松左京賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三代目 びあだいまおう
168
三国志、かの赤壁の戦いに興奮したあなたもきっと展開に乱舞する。諸葛亮孔明VS卑弥呼!なんというミステリアスな掛け合わせ。負けるはずのない戦に大敗した魏国丞相曹操は蜀国軍師孔明を恐れるあまり、邪馬台国女王卑弥呼を招聘した。謎多き卑弥呼がいかに登場し三国志の世界に楔を打っていくのか?興味は増すばかり。史実をベースの構成、登場人物にも既視感がある。なのに奇想天外!ワクワクが止まらない。『泣いて馬謖を斬る』『死せる孔明生ける仲達を走らす』など三国志由来の故事を彷彿させるシーンもあり、三国志ファン垂涎の1冊‼️🙇2024/05/15
瀧ながれ
19
『三国志』のころ日本では、卑弥呼さんが邪馬台国を経営なさってた、という知識はあったけど、「対」とするにはおんなじ戦場にいなくちゃならないわけで、その辺どうするのかなと楽しみでした。『爆撃聖徳太子』でもそうだった、大陸からみた田舎の一地方として描かれる日本の風景が新鮮で、住人の意識を掴むのにちょっと苦労しました。2015/01/16
TheWho
16
前読の痛快古代史エンタメ小説「爆撃聖徳太子」以来著者二作目。今回は、三国志魏書烏丸鮮卑東夷伝倭人条、所謂「魏志倭人伝」で記載されている倭国大乱と邪馬台国の卑弥呼、そして三国志の赤壁の戦いや街亭の戦いをモチーフにした壮大な伝奇歴史絵巻。赤壁の戦いで惨敗した曹操が、孔明の対抗馬として卑弥呼を召喚する行から物語は始まり、魏志倭人伝にも登場する難升米の目線で、三世紀の倭国の実情、卑弥呼と共に大陸へ渡り街亭の戦い等の三国志争乱に介入し劇的に展開していく。奇想天外な物語ながら著者の硬質な歴史観が満載の一冊です。2017/06/17
klu
10
孔明と卑弥呼の頭脳戦! 2024/10/05
ようはん
9
三国志物の小説としてはトンデモ本の部類に属するが、一部の三国志武将の扱いの悪さや不良口調の孔明を受け入れられるなら充分に面白い内容。2019/10/04