出版社内容情報
西欧的な意味での近代は、私たちに光をもたらしたのか。国民主権、資本主義、個人主義など自明の価値体系から「進歩」の本質を問い直す。
【著者紹介】
京都大学教授
内容説明
西欧近代は、私たちに光をもたらしたのか?ホッブズ、ルソー、ウェーバーなど、近代を決定づけた西欧思想を問い直し、現代文明の本質と危うさに真っ向から迫る。自由、平等、民主主義、市場経済…西欧近代が築き上げてきた輝かしい「文明」は、しかし同時に空虚なニヒリズムを生み出した。信ずべき確かな価値を見失った人類は、これからどこへ向かうのか。
目次
第1章 文明の捉え方―進歩の思想と文明の衝突
第2章 「確かなもの」の探求―西欧近代の成立
第3章 「近代国家」とは何か―ホッブズの発見
第4章 「人民主権」の真の意味―ホッブズからルソーへ
第5章 フランス革命とアメリカ独立革命―異質な近代革命
第6章 個人主義の起源―マックス・ウェーバーと西欧近代
第7章 不安な個人の誕生―合理主義の行方
第8章 西欧進歩主義の壁―ニヒリズムの時代へ
著者等紹介
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。滋賀大学経済学部教授などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学、社会思想史。おもな著書に『隠された思考』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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