出版社内容情報
歴史を動かしている真の要因は何なのか? 現在を生きる私たちにとって本当に必要な日本文明史を真正面から論じた渾身の力作。
【著者紹介】
京都大学名誉教授
内容説明
歴史を書く単位として、国は小さすぎ、世界は大きすぎる―。一つの国で一つの文明をなす日本の歴史を、「文明」という単位で真正面から論じた著者渾身の力作。明治以来、西欧文明を移入吸収してきた日本は、敗戦後、国家観を喪失し、いま歴史的危機を迎えようとしている。このまま衰退してしまうのか、あるいは乗り越えられるのか?西洋中心史観を超え、唯物史観、実証主義を超えて、日本の未来を指し示す。
目次
第1部 なぜいま、文明史なのか(文明史が示す日本の現状と危機;「文明史」とは何か)
第2部 日本文明を考える(日本文明史に見る「超システム」現象;「縄文」と「弥生」の日本文明史;日本文明が揺らぐとき;昭和の大戦の文明史的意味)
第3部 外から見た日本文明(世界の中の日本文明―比較日本文明論1;日本はアジアではない―比較日本文明論2)
第4部 現代日本の文明史的立場と課題(文明としての米・中との対峙;文明史から見たあるべき日本の改革)
著者等紹介
中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。2012年、退官して京都大学名誉教授。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。1997年、『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)で毎日出版文化賞・山本七平賞を受賞。2003年、正論大賞受賞。2005年、文藝春秋読者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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