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「日本史」の終わり―変わる世界、変われない日本人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569762500
  • NDC分類 304
  • Cコード C0130

出版社内容情報

日本を代表する経済ブロガーと『中国化する日本』で脚光を浴びた気鋭の歴史学者が一騎打ち! “日本停滞”の本当の理由が今明らかに。

【著者紹介】
経済学者

内容説明

世界有数の経済大国だった日本は、なぜ“グローバル化”とともに“停滞”してしまったのか?本書は日本を代表する経済ブロガーと気鋭の歴史学者が、「西洋化」「中国化」「江戸化」の3つの視点から縦横無尽に語り合い、日本の歴史を捉え直す。「中国が世界史のベンチマーク」「全員が拒否権を持つ日本」など、明治以降の「近代化=西洋化」の通説を覆す一冊。日本は江戸時代から進歩していない!?

目次

中国から歴史を見る
戦争が国家を生んだ
古代から日本人は「平和ボケ」
中世に始まる「失敗の本質」
中国は昔から「小さな政府」
西洋近代はなぜ生まれたのか
全員が拒否権を持つ日本
霞が関という不思議の国
「決められない政治」は変わるか
日本は「中国化」するのか
「長い江戸時代」の終わり

著者等紹介

池田信夫[イケダノブオ]
株式会社アゴラ研究所所長。1953年生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHKに入社。報道番組の制作に携わり、1993年に退社。1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程を中退。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現職。学術博士(慶應義塾大学)。日本を代表するブロガーとして積極的な言論活動を展開している

與那覇潤[ヨナハジュン]
愛知県立大学准教授。1979年生まれ。東京大学教養学部超域文化科学科卒。同大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員等を経て、愛知県立大学日本文化学部歴史文化学科准教授。専攻は日本近現代史。東アジア世界にも視野を開きつつ、従来なかった歴史学の新しい語り口を模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

静かな生活

3
2012年という絶妙な時期に発表された中国覇権予測。しかし2014/雨傘革命よりちょい前くらいの懐かしい感覚。比較優位に適合しすぎる(安価なコピー製品を作りすぎる)中国/比較優位がわからない(理由もなくオリジナル製品に固執する)日本という対比はクリティカル。2020/06/07

脳疣沼

3
システム2の住人を気どる輿那覇氏から垣間見えるシステム1が面白かった。 とても面白い本だが、なぜ日本の歴史はこう発展して、中国ではこうで、ヨーロッパではこうで・・・というのは、考えるのは面白いが、偶然の要素もあるわけで、どうとでも言えるのではないかと思ってしまった。インテリの知的なお遊びに映ってしまう。輿那覇氏は文末に(笑)を多用し過ぎなのでは?(笑)笑い上戸なのか。2015/06/10

まっちゃん2

1
どちらかというと左よりの思想家2名による対談。であるが彼らの知識認識は相当高いレベルで右翼左翼など超越したところにあり、耳を傾けるべきものがある。本書の難は引き合いにだす思想家や著作に知識が私には乏しく(一般市民はそんなに知らない)そこが穴になって読みにくい。ただ、中国にたいする未来的認識は甘いと感じた。2016/06/28

Porco

1
興味深い論点は次々に出てくるのですが、どうも深まっていかない印象。日本、西洋、中国それぞれの政治的意思決定がどのような原理に基づいているのか、という整理が特に面白かったです。2015/03/30

マウンテンゴリラ

0
我々日本人は、明治維新によって西洋化への道を選び、それに成功したからこそ一等国の仲間入りを果たし、今日に至る繁栄を築いた、という幻想を、150年にもわたって抱かされてきたのではないか。そのような論点には大いに賛同できる面があるが、その幻想が現実社会の安定や国民の幸福に明らかなミスマッチを来している現在において、どの様な方向性を示そうとしているのかという点が曖昧な印象は受けた。勿論それは私自身の読解力の拙さによるところが大きいとは思うが、最近読んだ対談本にしては、珍しく両者の見解が微妙に異なり、→(2) 2023/12/19

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