出版社内容情報
神保町の旅行会社に勤める月原加奈子・38歳の、何気ないけれど心温まる日常を描いた人気ラジオ・ドラマの原作、待望の文庫化。
【著者紹介】
脚本家、作家
内容説明
全国から多くの共感の声が寄せられる人気ラジオ朗読番組『Ｓｏｕｎｄ Ｌｉｂｒａｒｙ～世界にひとつだけの本～』の原作小説。―東京は神田神保町の旅行会社に勤める月原加奈子３８歳。「逆に」が口癖のお客に誘われた“逆にいい桜”の咲く意外な場所、求婚されて悩む級友が旅先で見つけた“答え”など、加奈子の小さな日常が、心に温かな余韻を残していく―。人生を抱きしめたくなるハートフル・ストーリー待望の文庫化。
著者等紹介
北阪昌人［キタサカマサト］
１９６３年大阪生まれ。学習院大学文学部ドイツ文学科卒。作家、脚本家。日本脚本家連盟会員。日本放送作家協会会員。ラジオドラマ脚本多数。平成１９年度『プラットホーム』（東北放送）で、ギャラクシー賞選奨、文化庁芸術祭優秀賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SORA
10
旅行会社に勤める月原加奈子38歳の日記を読んでいるような話だった。元々はラジオの朗読番組だったらしく、その原作小説。加奈子のお父さんがとても素敵で、じんわり温かくなるエピソードがある。文体も静謐な優しさに溢れており、癒される。2014/11/03
nyanlay
7
38歳の女性の日常、日記のような一冊。嫌いではないですが好きとまで行かなかったです。旅行と恋愛の事が多くて、同世代としては物足りなさが。さらっと読むのにはいいのかも。2017/06/01
クー
2
さっぱりした、薄味だけど沁みてくる。旅行代理店のOLの話。恋や、昔の友達や、亡くなった、父、祖母の話2022/09/26
ももゆず
2
「私の名前は、月原加奈子。38才。旅行会社に勤めている」から始まる物語。短いお話がたくさん。ラジオで朗読されていたものを書籍化したとのこと。木村多江さんの声で聴いてみたかったな。2022/02/05
西澤 隆
2
最近聞くようになったラジオドラマ"SoundLibrary～世界にひとつだけの本"。番組がはじまった頃のお話を集めた短編集は作者が後書きで書くように「点描集」。描かれるのは長く続く物語の中の小さな情景のひとつ。素人写真撮りの僕には流れの中のひとときを写し止める、あの感覚に通じるものがある。ほんのひとときに触れると、そこから前後の流れが蘇ったり、触れたことのない時間を想像したりできる。そんな「スイッチ」としての点描。お話の一編一編は数ページの短いものなので、話を選んで小6あたりの朝読書で朗読してみようかな。2016/03/17
