出版社内容情報
バロック、アヴァンギャルド、ロマン派……。美術からクラシック音楽まで、難関なアートの用語が“超訳”で手に取るようにわかる!
【著者紹介】
評論家、『クラシックジャーナル』編集長
内容説明
西洋美術やクラシック音楽だけではなく、映画・演劇・音楽業界の専門用語から、意味不明の現代アートの新語まで、よく目にするけれど、意味の分からない「芸術」を語るための用語をやさしく解説!
目次
第1章 いますぐ美術館へいきたくなる西洋美術用語(イズム;ゴシック ほか)
第2章 知ればもっと楽しめるクラシック音楽用語(オペラ;シンフォニー ほか)
第3章 見てるだけでは分からない映画・演劇用語(アカデミー賞;ヌーベル・バーグ ほか)
第4章 音楽業界で使われる意外と説明できない用語(アウト・テイク;アカペラ ほか)
第5章 これ何?もはや意味不明の現代アート用語(ダダ;シュールレアリスム ほか)
著者等紹介
中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年東京都生まれ。「クラシックジャーナル」編集長。早稲田大学第二文学部文芸科卒業。出版社IPC編集長時代はおもにロシア・アヴァンギャルドの美術書と芸術写真集を出版。93年に出版社アルファベータを興し、代表取締役編集長に就任。音楽家、映画作家、文学者などの評伝や音楽書の編集・出版と並行して、クラシック音楽、歌舞伎、映画、歌謡曲などの分野で著作活動も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かわうそ
55
★★★★★現代人必読書。芸術用語をわかりやすく説明し、最初に超訳を示し、その後、詳しくそれについて語る形式。現代のアートは何でもありだな笑、レディメイドは大量生産された工業製品などをそのまま芸術作品にする理解不可能なアート笑、例えばマルセルディシャンの『泉』という作品は明らかにトイレであるが一応芸術作品である笑。ラファエル前派はラファエルはダメという意味。ラファエル前派はフランス語でpreraphaelitismであるので本当の訳は前ラファエル主義。しかし、イントネーションが悪いのでラファエル前派となった2016/09/11
井月 奎(いづき けい)
29
用語があるがゆえに市井と乖離するのならば、よろしくないのですが、現状はそうなっています。それは用語を箱として使うからでしょう。分けて管理して、見出しを貼って棚にしまう、飾る。芸術作品はそうあるべきではないのです。味わい使い、手に取り頬を寄せるものなのです。ですから用語と言うのは、分かりづらいものを分かるための、少なくとも興味を持たせるための道具であるべきなのです。大胆で愉快、そして斬新な「超訳」とわかりやすい「解説」で組まれたこの本は用語が道具であることを再確認させ、使い方も教えてくれます。2016/01/09
あっきー
8
✴3 何回ももう忘れないぞと肝に銘じるのだがまたまた忘れてしまう用語が集めてある、結構、使える用語集だ2017/01/28
スプリント
8
超訳のデキは今ひとつですが用語辞典としては簡潔にまとまっていてわかりやすかったです。2016/07/02
なつき
7
なんとなく知っていた言葉を簡潔に説明してくれる。楽譜の分類で悩んでいたので、曲種の言葉は役に立ちそうです。2015/12/08