出版社内容情報
生物にはなぜ、寿命があるのか? その答えは生物の進化の過程にあった! テレビでもおなじみの人気生物学者が寿命の不思議を解説する。
【著者紹介】
早稲田大学国際教養学部教授
内容説明
生物に寿命があるのは当然のように思うが、実はバクテリアなどの単細胞生物は環境が整えば、原則的に不死なのだ。つまり、単細胞生物から、多細胞生物に進化する過程で寿命をもったといえる。永遠の命と引き換えに、生物は何を得たのか?本書では、生命の起源から進化と寿命の関係、人間の寿命が最大限に伸びる可能性までを、人気生物学者が考察する。
目次
第1章 寿命の起源―生命のはじまりはどこにあるのか(生命の起源についての諸説;代謝システムと遺伝;生物はいかに進化していったのか;寿命はなぜあるのか)
第2章 生物にとって寿命とは何か―寿命をもつことの損得(ゾウリムシに寿命はあるのか;減数分裂とは何か;無性生殖と有性生殖と寿命の関係;アポトーシス(細胞のプログラム死)とは何か)
第3章 ヒトの寿命は何で決まるのか(分裂細胞の寿命は決まっている;長寿を妨げる要因―病気になりやすい遺伝子;老化をもたらす要因とは)
第4章 ヒトの寿命は延ばせるか(がんを予防する生物学的発想;老化を遅らせる方法;人体システムの改造計画)
第5章 長寿社会は善なのか(平均寿命があと二十年延びたら?;不老不死の未来社会を空想する)
著者等紹介
池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年、東京生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒業。東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授、山梨大学名誉教授。専門は、理論生物学、構造主義生物学。多元的な価値観に基づく構造主義科学論を提唱して注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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