PHP文庫<br> 人物で読み解く「日本陸海軍」失敗の本質

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PHP文庫
人物で読み解く「日本陸海軍」失敗の本質

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  • サイズ 文庫判/ページ数 423p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569761183
  • NDC分類 392.8
  • Cコード C0131

出版社内容情報

石原莞爾、宇垣一成、大西瀧治郎……。本当は“近代未満”だった日本陸海軍のキーパーソンたちから、戦前日本の興亡と失敗の本質を探る。

【著者紹介】
軍学者、著述家

内容説明

明治維新後の躍進から日清・日露戦争の勝利を経て、なぜ日本は「敗れる戦争」へと突き進んだのか?政治の迷走、軍部の独走に翻弄され、なぜ日本の国策は「一元化」できなかったのか?本書は“近代未満の存在”に終わった「日本陸海軍のキーパーソン」25人の理想と挫折をたどり、戦前日本の“失敗の本質”を読み解く。今も変わらぬ日本の「パワー・エリートの限界」を鋭く衝いた一冊。

目次

宮古湾海戦の殴り込みを指揮した「学のある英雄」のその後“蝦夷共和国海軍奉行”荒井郁之助
国産か外国産か―新式歩兵銃の「大量整備」への早道は?“陸軍少将”村田経芳
対ロシア最前線―開拓使の「東印度会社」化を狙うも頓挫“陸軍中将”黒田清隆
草創期の明治政府で誰よりも「二者択一」に苦しめられる“元帥海軍大将”西郷従道
高杉晋作ゆずりの「海上機動戦法」で上陸作戦の第一人者に“陸軍中将”山田顕義
山縣有朋に愛され、メッケル少佐に論駁した「非藩閥将軍」“陸軍大将”小川又次
非凡な記憶力で日露戦争の「論功行賞」をあざやかに裁定“陸軍大将”本郷房太郎
在職45年―日本海海戦時の作戦班長から軍令部長まで“海軍大将”山下源太郎
日本の国防国策の「世界的ビジョン」を初めて言語化するも“陸軍大将”田中義一
日本の「パワー・エリートの限界」を遺憾なく露出した政権“海軍大将”岡田啓介〔ほか〕

著者等紹介

兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
1960年長野市生まれ。陸上自衛隊(機甲科)に2年間勤務後、神奈川大学英語英文学科、東京工業大学大学院(社会工学専攻)、月刊『戦車マガジン』編集部等を経て、フリーライターに。現在は、函館市に居住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

19
軍人の個人史からみる先の大戦かと思いきや、420p弱の文庫のうち半分弱が石原莞爾に割かれている。それも法華経からみた世界最終戦争とか予言とかいっぱいで、…石原莞爾って精力の弱いラスプーチンみたいなものなんすかと初心者は思ってしまうんですが、ええんかそれで。さかしらにシナ人は自然数で区切って整理したがるとかシナ人はすぐに増長するとかガツガツ出てくるけど、そらそこその方々の土地なで当たり前やで。not for meだったので、なんか他の本読もう。2024/08/14

roatsu

17
石原莞爾の章は特に読み応え十分。思想に影響を与えた日蓮主義とその致命的誤謬から掘り起こしていく労を厭わず陸軍の特異な実力者の実像に迫る。同時代の他の陸軍実力者、国内為政者や思想家、支那軍閥、欧米の動向も縦糸を通して記述してあり国策を決定的に誤らせるに至る満州での一連の策動の実相を示してくれる。他では数多邦人が虐殺された尼港事件の救援隊を指揮した多門二郎中将、海軍有数の俊才・知米派であり戦後日本の再軍備に貢献した保科善四郎中将の章が興味深い。失敗の本質、は各章に的確かつ辛辣なフレーズで分散されている。2015/12/16

CTC

5
14年2月初版のPHP文庫。初出は西部邁氏主宰の隔月刊誌『表現者』。05年創刊時から13年4月迄「近代未満の軍人たち」との名で続いた連載だったと。ここで注意すべきなのは、連載の前半分は同名で光人社より09年刊、本書は残りを纏め加筆修正したもの。つまり読むべき軍人評はこの本だけでは揃わない。かつ故にこの本のタイトルは全くの羊頭狗肉である。さて内容だが著者ならではの独自視点が生きる列伝ではあり、このタイトルでなければ充分実がある。しかし私が読んだのは3刷目分、正攻法でそこまで売れるような内容ではないのも事実。2015/11/09

kenitirokikuti

1
石原莞爾について、200ページぐらい書き下ろし。石原莞爾が日蓮宗の予言を信じ込んで振り回された様がよく分かった。「昭和9年の釈迦降誕二千五百年記念事業に、日蓮宗が不参加」とあり、興味深く感じた。2016/05/28

おい

1
旧日本軍の多くの軍人の逸話が載っているが、本質には迫っておらず、内容、論点等、ばらばらで、伝えんとするメッセージがわからない。 ★★2015/08/01

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