出版社内容情報
桃太郎はなぜ桃から生まれたのか、森のキノコはなぜ水玉模様なのか……おとぎ話にまつわる素朴な疑問を生物学の視点から解き明かす!
【著者紹介】
農学博士
内容説明
「桃太郎」や「ウサギとカメ」など慣れ親しんだ物語の展開に、「そういうものだから」と流してしまうことは多い。しかし「なぜ桃なのだろう?」「ウサギはなぜゴール直前で寝たのか?」など、疑問を持って見てみると新しい一面が発見できる。農学博士である著者が、次々に湧いてくるこれらの疑問を生物学的に考察していく。物語の新しい魅力を発掘できる一冊。
目次
桃太郎はどうして鬼退治に出かけたのか?―桃太郎
ウサギはなぜカメに負けたのか?―ウサギとカメ
竜宮城はどこにある?―浦島太郎
森のキノコはなぜ水玉模様なのか?―白雪姫
オオカミなんか怖くない?―三匹の子豚
スズメのお宿はどこにある?―舌切り雀
タヌキは本当に化けるのか?―キツネとタヌキの化けくらべ
カチカチ鳥の正体は?―かちかち山
本当にキリギリスが悪いのか?―アリとキリギリス
ジャックと豆の木は天に届いたのか?―ジャックと豆の木〔ほか〕
著者等紹介
蓮実香佑[ハスミコウスケ]
1968年、静岡県生まれ。農学博士。本名の稲垣栄洋で、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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青龍
10
図書館本。聞いたことのある解釈が2/3ほどだったけど、楽しめた。ただ、「さっちゃん」という子を登場させる必要があったのか、疑問。2018/02/27
Te Quitor
10
どこの馬の骨か分からない奴が鬼を退治しに行くお話(ひねくれ目線で見た「桃太郎」)。桃から生まれる摩訶不思議怪奇現象はともかく、何故わざわざ遠くまで鬼を退治に出かけるのだろう。童話・おとぎ話は疑問を持とうと思えばいろいろ出てくる謎の世界。昔話を生物学的+お父さんの視点で解説しているこの作品は興味深い。奥が深く、面白い解釈があるものだなと感心した。2016/04/21
とんぼ
2
昔話の設定なんてそういうもんと思ってるから、突き詰めて考えたことなんてないけど、結構理にかなったお話なんだなあ。昔の人すごい。「ウサギとカメ」が特に目からウロコ。ウサギは慢心からあそこで寝ちゃったんじゃないのか! 絵本の挿絵がそこまで考えて描かれてるはずもないが、偶然の必然ってすごいな~。あと「カチカチ山」。まさかの“タヌキ”じゃなかった説!(笑) 「白雪姫」の夢オチならぬ幻覚オチは切なすぎるよ~。ニホンオオカミの話はやりきれない。桃太郎が鬼退治へ行った理由は…日本一のヒーローも中身はただのオスってか。2013/08/07