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PHP文庫
会社は頭から腐る―企業再生の修羅場からの提言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569760209
  • NDC分類 335
  • Cコード C0134

出版社内容情報

一流の現場を持ちながら、経営は三流──。多くの日本企業が抱える「マネジメントの病理」に、企業再建のカリスマが鋭くメスを入れる!

【著者紹介】
経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO

内容説明

産業再生機構で41社の企業再生の陣頭指揮を執った著者。経営が悪化した企業に共通していたのは、「一流の現場を持ちながら、経営が三流だった」ということ。なぜ、「経営にふさわしくない人」がトップに選ばれてしまうのか。逆にどうすれば、しっかりしたリーダー、真の経営人材を育成・選抜できるのか―。日本企業の「病理」と長年格闘してきた著者がその処方箋を明快に綴った名著、待望の文庫化。

目次

第1章 人はインセンティブと性格の奴隷である―経営と人間
第2章 戦略は仮説でありPDCAの道具である―経営と戦略
第3章 組織の強みが衰退の要因にもなる―会社の腐り方
第4章 産業再生の修羅場からの臨床報告―現場のカルテ
第5章 ガバナンス構造を徹底的に見直せ―予防医学その1
第6章 今こそガチンコで本物のリーダーを鍛え上げろ―予防医学その2

著者等紹介

冨山和彦[トヤマカズヒコ]
株式会社経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO。1960年生まれ。85年、東京大学法学部卒。在学中に司法試験合格。92年、スタンフォード大学経営学修士(MBA)。ボストンコンサルティンググループを経て、コーポレイトディレクション社設立に参画、後に代表取締役社長に就任。2003年、産業再生機構設立時にCOOに就任。2007年4月に経営共創基盤を設立。数多くの企業や経営改革や成長支援に携わり、現在に至る。オムロンやぴあの社外取締役、朝日新聞社や中日本高速道路の社外監査役のほか、多くの政府関連委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

93
刺激的なタイトルですが、内容は奇を衒ったものではなく至極真っ当でした。稲森和夫さんに雰囲気がにているのかなと所々思いました。要定期再読本だと思います。2018/04/14

そーだい

7
冨山さん3冊目。産業再生機構のCOOとして、また中小企業オーナーとして数々の修羅場の経験談とそこから見える今の日本の問題点を的確に指摘されています。これからの日本は本物のリーダーを鍛え上げろというメッセージに共感できます。経営のポリティクスの関与を受けない、サラリーマン社会の内部昇格型組織のバイアスを受けない客観的な意思決定ができる経営者、でもこれが本当に難しい。特効薬はないんでしょうね、まずは自分から地道に考え方と行動を見直します。あと『リーダーは他人の人生に影響を与えてしまう仕事』は心に響きました。2016/04/27

貧家ピー

6
著者は産業再生機構で企業再生の陣頭指揮を執った。日本の社会構造、会社構造は、人口増加と均質なマス市場を前提にしていたが、30年以上前に崩れている。しかし、リーダーにふさわしい経験を積んでいる人間が出世しておらず、現場は一流・経営は三流というのが日本の企業。「リーダーは、情と理、人間的要素と算数的と要素の中で、のたうち回っていくことになる。半永久的に矛盾がある構造の中で、苦しみ、もがきながら、自分の柱をつくっていくのだ」との言葉が重たい。国、会社のリーダーを如何に作っていくか、残された時間は長くはない。2016/04/09

aponchan

5
日本企業の問題点がわかりやすく書かれていると思う。日本人が書いた本は読みやすい(頭に入り易い)と思いながら読破しましたが、自分に置き換えた場合には、問題がある経営者と同じ思考回路に陥る気がします。生活に追われていると、既得権益者がうらやましく思いますが、経営者が既得権益に縛られずに全うできるのか?この辺りが現実的には難しいのでしょうね。2018/03/30

5
人間性弱説に基づいてガバナンス、マネジメントはこうあるべき、といった理論を展開している。企業再生の、様々なステークホルダーの利害関係と動機が混ざり合う場で仕事をしてきた著者の草の根魂を感じた。 以下知見 最終的に企業を動かしているのは個々人 個々人のインセンティブはその人がおかれている状況(会社だけでなく家庭といった社会も含む)、その人の指向等によって変化する、その人がどういう要素に動機付けられ、どういう行動をとるのかを理解し、それと会社の方向を合わせるよう、経営やガバナンスを行うことが必要2016/10/13

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