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出版社内容情報
南部、小林・益川理論の歴史的意味を解説。
2008年ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎と、小林・益川理論を解説し、湯川に始まる日本の素粒子論の歴史的意味を読み解く。
2008年ノーベル物理学賞は日本人3人、南部陽一郎、小林誠、益川敏英の独占であった。ノーベル賞委員会によるその贈賞理由を見ると、「破られた対称性」だという。これがキーワードである。いったい何が破れたのか。宇宙の究極の物質である素粒子やクォークに関わることと一般に誤解されているが、じつはミクロの素粒子からマクロの宇宙にまで通ずる自然観の衝撃である。では、いかなる自然観を確立したのだろうか。
▼「破られた対称性」といっても、南部陽一郎のアイディアと、小林・益川理論では意味が違う。3人をよく知る理論物理学者である著者は、こうした自然観の衝撃の意味をくわしく見ていく。さらに、彼らの考えが登場する前後の「創造の瞬間」に立ち戻り、湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一らの日本の素粒子物理の伝統の中に正しく位置づけし、その歴史的意味を跡づける。
●序章 国民的慶祝
●第1章 破られた対称性 ――二〇〇八年ノーベル物理学賞のキーワード
●第2章 素粒子場の量子力学
●第3章 対称性とその破れ
●第4章 素粒子論のメタ
●第5章 素粒子物理の群像 ――ともに歩んで
●第6章 宇宙と素粒子 ――私の遍歴
●あとがき
内容説明
2008年ノーベル物理学賞は日本人3人、南部陽一郎、小林誠、益川敏英の独占であった。3人の功績は、ある物質を発見したわけではなく、アイディアと理論の提唱であり、35~48年前のことである。彼らの考えを、その結果で測るのではなく、誕生の場面に立ち戻り、創造の瞬間を捉えたい。当時の事情をよく知る著者は、彼らの功績を湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一らの日本の素粒子物理の伝統の中に正しく位置づけし、その歴史的意味を跡づける試み。
目次
序章 国民的慶祝
第1章 破られた対称性―二〇〇八年ノーベル物理学賞のキーワード
第2章 素粒子場の量子力学
第3章 対称性とその破れ
第4章 素粒子論のメタ
第5章 素粒子物理の群像―ともに歩んで
第6章 宇宙と素粒子―私の遍歴
著者等紹介
佐藤文隆[サトウフミタカ]
1938年山形県生まれ。京都大学名誉教授。甲南大学教授。‘裸の特異点’の存在を示唆する、アインシュタイン方程式における「富松・佐藤解」を発見したことで知られる理論物理学者。京都大学理学部卒業。京都大学基礎物理学研究所所長、理学部部長、日本物理学会会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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