検事はその時―事件の裏側で何を考えているのか

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検事はその時―事件の裏側で何を考えているのか

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569708461
  • NDC分類 327.13
  • Cコード C0030

出版社内容情報

事件とは? 法律とは? 現役検事長が著す。

検事とは何者なのか? 事件とは何か? そして、法律とは何か?――高等検察庁の現役検事長が自身の経験から著した、異例のエッセイ。

現職・検事長による異例の書が発刊!

▼検事――この言葉からイメージされるものとは何だろうか? 法廷で冷静に被告人を詰問する姿か。被告人を何としてでも有罪にしようと熱弁をふるう姿か。そもそも検事とは何者なのだろうか? 私たちは彼らのことをあまり知らない。

▼本書は「タブー破りの豪腕検事」とも評された著者が、検事の思考のプロセスや行動の論理を明らかにするものである。

▼自らの経験した様々な事件に対し、その時何を考え、いかに行動し、真実にたどり着いたかを、臨場感と緊迫感溢れる筆致で伝える。

▼賄賂入りの封筒に入っていた金額は? 火災の原因は失火か、放火か? 容疑者はなぜ真実を話そうとしないのか?

▼「自白を疑え」「容疑者の弁解」「職務質問」「特捜資料課」「現場見取り図」「被告人の嘘」「初動捜査」ほか――嘘、弁解、隠匿、権力が交錯する数々の事件の中で、検事はこうして真実を浮き彫りにしていく。

●第一章 捜査の原点 
●第二章 筋読みと事実 
●第三章 事件と時運 
●第四章 法と犯罪 
●第五章 検事の実像 
●あとがき

内容説明

「タブー破りの豪腕検事」と呼ばれる現職・検事長による異例の著書。嘘、弁解、隠匿、権力が交錯する数々の事件、検事はこうして、真実を浮き彫りにしてゆく。

目次

第1章 捜査の原点(自白を疑え;容疑者の弁解;職務質問;火事と模型;取調べ;特捜資料課;動機;本籍不詳;現場見取り図;スリ係刑事)
第2章 筋読みと事実(被告人の嘘;初動捜査;子供は誰のもの;筋読みと事実;支払伝票;マルサ;不法投棄;入札談合;フーリガン;お宝鑑定)
第3章 事件と時運(新任検事;震災と事件;質問主意書;税務相談;社会通念;募金詐欺;時運;過剰収容;コンプライアンス;理屈か実利か)
第4章 法と犯罪(警察手帳;脱税と養子縁組;便宜置籍船;知事の犯罪;柔らか頭;ゴルフ会員権;デパート戦争;児童虐待;積極的な司法参加;公有水面)
第5章 検事の実像(口利き;架空転入;投書;賄賂も時代を映す;米国検事研修;ウグイス嬢;売人と割り屋;割引国債;検事のイメージ;鬼平)

著者等紹介

中尾巧[ナカオタクミ]
1947年、大阪府生まれ。1972年、東京地検検事任官。大阪地検特別捜査部検事、法務省訟務局租税訟務課長、大阪地検特別捜査部副部長、神戸地検刑事部長、大阪地検刑事部長、大阪高検刑事部長、大阪地検次席検事、金沢地検検事正、法務省入国管理局長、大阪高検次席検事、大阪地検検事正、札幌高検検事長、名古屋高検検事長等を経て、現在、大阪高検検事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aochama

5
検事生活で関わった事件をコンパクトに振り返るエッセイ。細かなところまで神経を研ぎ澄まして社会正義を守る心構えが伺えて検察官かくあるべしと思いました。2024/02/03

ハルナ

3
ひとつひとつのエピソードが短くて物足りない、もっと深く書いてあるものが読みたいと思っていたら、巻末に新聞連載だったとの表記があったので短さにも納得。書くことが本業ではないせいかちょっと読みにくい気もするけれど、いろんな事件にいろんな法律が関わってくるのだなと実感する。この著者だったら、今芸能界を賑わせている薬物についてどういう文章を書くのだろうか。2009/08/07

朱音

3
退職判事とか現職なら弁護士の本ならよくあるのだが、筆者は現職検事正。事例とそれに関する法律が書かれているので便利ではある。小説ではないのでそこのところは仕方ないのだろうけど、さすが検事、というか文章が硬いので、読みにくいと感じる人もいるかも。2009/07/06

三鷹友

2
検事の印象がかなり変化した本。かなり精神力のいる仕事だなと思えた。スリ係刑事と時運が印象に残りました。最後に関連法令が上げられているのも良かった。2010/01/28

りんこ

1
特定のある事件について書いたわけではなく、一検事としての体験談あれこれを詰めたエッセーです。2011/10/30

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