出版社内容情報
事件とは? 法律とは? 現役検事長が著す。
検事とは何者なのか? 事件とは何か? そして、法律とは何か?――高等検察庁の現役検事長が自身の経験から著した、異例のエッセイ。
現職・検事長による異例の書が発刊!
▼検事――この言葉からイメージされるものとは何だろうか? 法廷で冷静に被告人を詰問する姿か。被告人を何としてでも有罪にしようと熱弁をふるう姿か。そもそも検事とは何者なのだろうか? 私たちは彼らのことをあまり知らない。
▼本書は「タブー破りの豪腕検事」とも評された著者が、検事の思考のプロセスや行動の論理を明らかにするものである。
▼自らの経験した様々な事件に対し、その時何を考え、いかに行動し、真実にたどり着いたかを、臨場感と緊迫感溢れる筆致で伝える。
▼賄賂入りの封筒に入っていた金額は? 火災の原因は失火か、放火か? 容疑者はなぜ真実を話そうとしないのか?
▼「自白を疑え」「容疑者の弁解」「職務質問」「特捜資料課」「現場見取り図」「被告人の嘘」「初動捜査」ほか――嘘、弁解、隠匿、権力が交錯する数々の事件の中で、検事はこうして真実を浮き彫りにしていく。
●第一章 捜査の原点
●第二章 筋読みと事実
●第三章 事件と時運
●第四章 法と犯罪
●第五章 検事の実像
●あとがき
内容説明
「タブー破りの豪腕検事」と呼ばれる現職・検事長による異例の著書。嘘、弁解、隠匿、権力が交錯する数々の事件、検事はこうして、真実を浮き彫りにしてゆく。
目次
第1章 捜査の原点(自白を疑え;容疑者の弁解;職務質問;火事と模型;取調べ;特捜資料課;動機;本籍不詳;現場見取り図;スリ係刑事)
第2章 筋読みと事実(被告人の嘘;初動捜査;子供は誰のもの;筋読みと事実;支払伝票;マルサ;不法投棄;入札談合;フーリガン;お宝鑑定)
第3章 事件と時運(新任検事;震災と事件;質問主意書;税務相談;社会通念;募金詐欺;時運;過剰収容;コンプライアンス;理屈か実利か)
第4章 法と犯罪(警察手帳;脱税と養子縁組;便宜置籍船;知事の犯罪;柔らか頭;ゴルフ会員権;デパート戦争;児童虐待;積極的な司法参加;公有水面)
第5章 検事の実像(口利き;架空転入;投書;賄賂も時代を映す;米国検事研修;ウグイス嬢;売人と割り屋;割引国債;検事のイメージ;鬼平)
著者等紹介
中尾巧[ナカオタクミ]
1947年、大阪府生まれ。1972年、東京地検検事任官。大阪地検特別捜査部検事、法務省訟務局租税訟務課長、大阪地検特別捜査部副部長、神戸地検刑事部長、大阪地検刑事部長、大阪高検刑事部長、大阪地検次席検事、金沢地検検事正、法務省入国管理局長、大阪高検次席検事、大阪地検検事正、札幌高検検事長、名古屋高検検事長等を経て、現在、大阪高検検事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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