図解 量子論がみるみるわかる本(愛蔵版) (愛蔵版)

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569706795
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C0040

出版社内容情報

量子論の立場から物質の構造や宇宙を解明。

相対性理論と並び称される「量子論」。物質の構造から宇宙のはじまりまでを解明する物理法則を図やイラストでわかりやすく解説する。

2008年、南部陽一郎先生、益川敏英先生、小林誠先生の3人がノーベル物理学賞を受賞したことは記憶に新しい。2002年の小柴昌俊先生の受賞と合わせると、21世紀初頭に4人の日本人が名誉ある賞を受賞したことになる。これらの快挙と量子論には実は深い関わりがある。

▼本書は、ミクロの世界における「憲法」とも呼ぶべき量子論を扱っている。偉大な物理学者や先人たちの考えを図やイラストでわかりやすく解説。「ノーベル賞と量子論」についてもその冒頭部分で紹介している。

▼相対性理論に比べ馴染みが薄い量子論だが、半導体チップの中を支配している物理法則が量子論だと知れば身近に感じるだろう。また、遺伝子やDNAの構造を決めているのも量子論であり、原子炉の中でエネルギーを作り出している核分裂反応や太陽エネルギーを生み出す核融合反応も量子論に従って起きているのだ。

▼量子論を知る入門書として楽しめる1冊だ。

●特集 ノーベル賞と量子論 
●第1章 量子論の不思議な世界 
●第2章 世紀末に誕生した量子 
●第3章 前期量子論の登場 
●第4章 量子論の完成 
●第5章 量子論の本質を探る 
●第6章 量子論への反論 
●第7章 多世界解釈の魅力 
●第8章 発展を続ける量子論

目次

特集 ノーベル賞と量子論
第1章 量子論の不思議な世界
第2章 世紀末に誕生した量子
第3章 前期量子論の登場
第4章 量子論の完成
第5章 量子論の本質を探る
第6章 量子論への反論
第7章 多世界解釈の魅力
第8章 発展を続ける量子論

著者等紹介

佐藤勝彦[サトウカツヒコ]
1945年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科教授。理学博士。専攻は宇宙論・宇宙物理学。「インフレーション理論」をアメリカのグースと独立に提唱、国際天文学連合宇宙論委員会委員長、日本物理学会会長、ビッグバン宇宙国際研究センター長を務めるなど、その功績は世界的に広く知られる。1989年に井上学術賞、1990年に仁科記念賞受賞。2002年に紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fu

12
ワンコインにして、この簡潔でわかりやすい内容は上出来だと思う。量子論を復習するのにちょうどよかった。「いい加減さこそ自然の本質」という考え方は文系人間には受け入れやすいけれど、アインシュタインが「神さまはサイコロを振らない」と否定したように、理系の頭にはかえって受け入れられにくいのかも。2014/06/18

ちくわん

9
コペンハーゲン解釈、シュレディンガーの猫、多世界解釈は、若い人は深入りしない方がよい。量子論が半導体に与えた影響、日本人ノーベル賞受賞者と量子論、ファインマンあたりを今後探そう。量子論はミクロは言い当てているが、ミクロとマクロの境はどうなのよ、といことなのか? 2018/10/11

かっぱ

9
シュレディンガーの猫を「蓋を開けるまで猫の生死が不明、開けると同時に死ぬ」ということだと受け取っていたがそうではないことが分かりました。蓋を開けなくても生死は決まっているはずということを主張するための思考実験だったのですね。やっと納得できた。2014/07/23

ノリピー大尉

8
理論より、量子仮説からEPRパラドックスまでの、歴史の流れが興味深い。多世界解釈は、フィクションのように思えてならない。2017/05/06

Machida Hiroshi

8
本書は、図版を多用し、また2008年にノーベル物理学賞を受賞した3人の日本人の業績を紹介するなどタイムリー(当時)な情報も入れて、門外漢でも量子論の入り口に立てるようにした入門書になります。量子力学には元々興味があって何冊か本を読んでいるので、基本は知っていることばかりでしたが、学者たちのちょっとしたエピソードなどは興味深く、面白く読むことができました。知らない人が聞いたら、ちょっと眉唾じゃないかと思うぐらいの奇妙奇天烈な理論を、簡単にわかりやすく説明する著者の力量は素晴らしいと思いました。2016/06/20

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