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PHP新書
「生きづらさ」を超える哲学

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  • サイズ B40判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569705439
  • NDC分類 104
  • Cコード C0211

出版社内容情報

生きづらさを抱える人が確実に増えている。自分が直面している事態を、どう受け留めればよいのか。どう考えて選択を行えばいいのか。自分に降りかかっているものは一体何なのか。何の意味があるのか。この苦しさをどうすれば克服し、流れを変えていくことができるのか。困難でつらい状況に押しつぶされずに、いかに生き抜くことができるのか。――本書において、生きるための哲学、つまり、さまざまな苦難や理不尽な試練、無意味さや空虚さに打ち負かされそうになりながらも、どうにか生き抜いていくために、正解はないとわかってはいても、問い続けずにはいられない人間として、どうにか意味と勇気を掬い取ろうと苦闘する試行錯誤と、その結果として、たどり着いた叡智を臨床経験を踏まえて描き出す。

内容説明

親との折り合いが悪い人、いわれのない不安に悩む人、心に空虚感を抱えている人、自分が何者かわからない人、生きる意味が見つからない人…。「生きづらさ」を抱える人が増えている。死を意識してしまうほどの過酷な危機に直面したとき、人はいかに生きることができるのか?「生きづらさ」を超える叡智とは何か?ショーペンハウアー、ヘッセ、モーム、ウィトゲンシュタインらの生き方を例に、学問としての哲学ではなく、現実の苦難を生き抜くための哲学を、著者自身の豊富な臨床経験を通して描きだす。

目次

第1章 親と折り合いが悪い人に
第2章 いわれのない不安に悩む人
第3章 心に空虚感を抱えている人に
第4章 「絆」に縛られている人に
第5章 自分が何者かわからない人に
第6章 生きる意味が見つからない人に

著者等紹介

岡田尊司[オカダタカシ]
1950年、香川県生まれ。精神科医。医学博士。東京大学哲学科中退。京都大学医学部卒。同大学院高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室にて研究に従事。現在、京都医療少年院勤務。臨床医として、若者の精神的危機に向き合う。また、小笠原慧のペンネームで小説を執筆。第二十回横溝正史賞を受賞した『DZ』(角川文庫)などの作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♡kana*

14
完全に岡田さんのファンになってしまった(^∀^;)メモ✏『合理的な理屈をいくら振り回しても、気持ちを汲むことも、助けとなることもできず、事態をこじらせるだけで、何の役にも立たないことも多い。』『無駄な抵抗を放棄し、盲目的な意志の猛威のなすがままにするしかないという諦念は、どうにもならない状況では気を楽にしてくれる。』『無条件に受け入れられることこそ、ヘッセがずっと欲していたことだった。』2015/03/03

もくたつ(目標達成)

6
後半は夢中で読んだ。相変わらず熱い心で患者に向かう岡田先生。歴史上の偉人が、空虚だった心を愛や生きがいで満たされていく過程と、先生が出会った患者達を重ね合わせながら、自分の一生や周囲の人の人生を思った。2019/08/23

スナフキン

6
去年の4月に読んで感銘を受けた本。ヘルマン・ヘッセやヴィトゲンシュタイン、ドストエフスキーなど歴史に残る天才たちがいかに苦難を乗り越え、それを創造へと昇華させていったかを記している。書名に「哲学」とあるが、堅苦しい本ではなく、偉人たちの知られざるエピソードを読んでいるだけでも充分楽しめる。と同時に苦難は時として大きなパワーになると教えてくれる本。もちろん苦難を抱えた人間全てが天才になれる訳ではない。と知りつつも、今現在苦境にある身にとっては元気をもらえる本である。2018/09/10

がりがり君

6
一章を読んでは思想とその思想を生み出した哲学者の境遇に思いを馳せながらぼくは眠りについた。ニヒリズムの章を読んで「この本はちゃんと読んでレビューを書かなくちゃな」と思ったので全部読んだ。読んで思ったのが著者の岡田尊司が生きづらさを抱えてるんだろうなということだった。その人の興味嗜好が生き様から出てくるのなら彼だって何かを抱えた人間の一人なのだろう。少なくとも親の記述が多いことは指摘するに値するだろう。生きるために思想を必要としない人は幸いなり。2016/07/02

みーけん

4
「生きづらさ」を経験した偉人達のエピソードが印象的でした。この経験を超えた先に良い未来が待っていることを信じて過ごしていきます。2022/05/06

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