出版社内容情報
生きづらさを抱える人が確実に増えている。自分が直面している事態を、どう受け留めればよいのか。どう考えて選択を行えばいいのか。自分に降りかかっているものは一体何なのか。何の意味があるのか。この苦しさをどうすれば克服し、流れを変えていくことができるのか。困難でつらい状況に押しつぶされずに、いかに生き抜くことができるのか。――本書において、生きるための哲学、つまり、さまざまな苦難や理不尽な試練、無意味さや空虚さに打ち負かされそうになりながらも、どうにか生き抜いていくために、正解はないとわかってはいても、問い続けずにはいられない人間として、どうにか意味と勇気を掬い取ろうと苦闘する試行錯誤と、その結果として、たどり着いた叡智を臨床経験を踏まえて描き出す。
内容説明
親との折り合いが悪い人、いわれのない不安に悩む人、心に空虚感を抱えている人、自分が何者かわからない人、生きる意味が見つからない人…。「生きづらさ」を抱える人が増えている。死を意識してしまうほどの過酷な危機に直面したとき、人はいかに生きることができるのか?「生きづらさ」を超える叡智とは何か?ショーペンハウアー、ヘッセ、モーム、ウィトゲンシュタインらの生き方を例に、学問としての哲学ではなく、現実の苦難を生き抜くための哲学を、著者自身の豊富な臨床経験を通して描きだす。
目次
第1章 親と折り合いが悪い人に
第2章 いわれのない不安に悩む人
第3章 心に空虚感を抱えている人に
第4章 「絆」に縛られている人に
第5章 自分が何者かわからない人に
第6章 生きる意味が見つからない人に
著者等紹介
岡田尊司[オカダタカシ]
1950年、香川県生まれ。精神科医。医学博士。東京大学哲学科中退。京都大学医学部卒。同大学院高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室にて研究に従事。現在、京都医療少年院勤務。臨床医として、若者の精神的危機に向き合う。また、小笠原慧のペンネームで小説を執筆。第二十回横溝正史賞を受賞した『DZ』(角川文庫)などの作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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