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新訳 西行物語―がんばらないで自由に生きる

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  • サイズ B40判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569704784
  • NDC分類 911.142
  • Cコード C0095

出版社内容情報

西行の生涯を記した著者不明の伝記物語をわかりやすい現代訳と解説で読む。旅中で詠まれる歌にこめられた西行の生き様に何を感じるか。

存分に旅をして、存分に歌を詠み、存分に恋して、そして死んだ西行。どうしたら、西行のように生きられるのか――自由に生きることが難しい時代だからこそ自由に生きたい、そう思う現代人の多くが共鳴する生き方をした日本人が、遠く昔にいた。没後千年近くもの間も、日本人の心を魅了し続け、古くは松尾芭蕉、近現代では、若山牧水、種田山頭火、さらには小林秀雄、白洲正子……といった知識人・教養人までもが魅せられたのはなぜか。諸国を旅しながら歌を詠むという生き方をした西行が生きた時代は日本が激動の期だった。保元・平治の乱から、源平の争い、平家の滅亡という時代のうねりに飲み込まれることなく、俗世間を捨てて生きた西行は、どう考えどう行動したのか。それをもっとも克明に記した伝記物語こそがこの著者不明の名作『西行物語』である。西行の生き方に憧れる一人である新進気鋭の若手訳者が現代人の心に問いかけるように、訳・解説を施した。

●第一章 北面の武士、佐藤義清のこと 
●第二章 佐藤義清出家のこと 
●第三章 西行法師、伊勢参拝のこと 
●第四章 西行法師、東下りのこと 
●第五章 西行法師、陸奥(みちのく)巡礼のこと 
●第六章 荒れ果てた都のこと 
●第七章 西行法師、四国渡海のこと 
●第八章 妻子の出家のこと 
●第九章 花の下にて春死なむ 

内容説明

どうしたら西行のように生きられるのか―松尾芭蕉に代表される多くの自由人に敬愛された人生の達人の生き様に触れる。

目次

第1章 北面の武士、佐藤義清のこと
第2章 佐藤義清出家のこと
第3章 西行法師、伊勢参拝のこと
第4章 西行法師、東下りのこと
第5章 西行法師、陸奥巡礼のこと
第6章 荒れ果てた都のこと
第7章 西行法師、四国渡海のこと
第8章 妻子の出家のこと
第9章 花の下にて春死なむ

著者等紹介

宮下隆二[ミヤシタリュウジ]
1965年、大阪生まれ。筑波大学比較文化学類中途退学。以降、塾講師のかたわら、独学で宗教、思想を学び、詩作に従事する。2003年、第37回詩人会議新人賞評論部門受賞、2005年、中外日報社主催・第2回「涙骨賞」優秀賞受賞。瀧川酔月(ペンネーム)の詩のホームページを運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kmiya3192

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がんばらない生き方をした西行。西行物語として綴られた書をわかりやすく解説する形式で語られる。数々の名作の歌を並べながらその歌われた背景を西行の生涯に重ね合わせて構成された一冊である。北面の武士として出世街道だったはずの佐藤義清は友人佐藤憲康の突然の死から自ら出家を決める。そして京都西山を皮切りに吉野、伊勢二見浦、二度に渡る東国旅行。東大寺勧進をかねて奥州藤原氏へ。京へ戻った西行は崇徳への思いから四国へ。そして最後は自らの望む花の元にて春死なん。これを体現した、決して無理をしない生涯であった。2020/11/12

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