出版社内容情報
ドイツの代表的な歴史家の一人トーマス・ニッパーダイのエッセイ集(1986年刊)から6編を選んで翻訳紹介する。ドイツの伝統的歴史学の正道を受け継ぎ、ときに保守派の論客ともいわれた歴史家の、重厚で、理論的な「語り」の意味を今の時代に問う。
内容説明
歴史を鋭く洞察し、重厚に語る。20世紀ドイツを代表する歴史家ニッパーダイの歴史エッセイ集。
目次
1 ドイツにおける近代化の諸問題
2 独自性を求めて―ロマン主義的ナショナリズム
3 キリスト教諸政党
4 プロイセンと大学
5 ヴィルヘルム期の社会は「臣民社会」だったか
6 歴史は客観的たり得るか
著者等紹介
ニッパーダイ,トーマス[ニッパーダイ,トーマス][Nipperdey,Thomas]
1927年ケルン生まれ。ゲッティンゲン、ケルン、ケンブリッジ各大学で学び、1953年博士号(哲学)、1961年教授資格(歴史学)取得。カールスルーエ工科大学、ベルリン自由大学各教授を経て、1971年ミュンヘン大学近代史講座教授。1992年64歳で死去。この間19世紀ドイツ史を中心に、政治史、社会史から理念史、宗教史にいたる幅広い分野で精力的に研究・執筆活動を展開、また論壇における「保守派」の論客としても知られた。1984年ミュンスター市歴史家賞、1992年(没後)ドイツ歴史家賞受賞
坂井榮八郎[サカイエイハチロウ]
1935年千葉県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。同大学大学院とマールブルク大学で学ぶ。東京大学教養学部教授、聖心女子大学文学部教授を歴任。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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