内容説明
お経は、死者を弔うためのものではなく、生きているわれわれへの人生指針であり、真剣に生き方を追求した仏陀からのメッセージである。本書では、普段よく耳にする19巻のお経を、「読経の始めに唱える文」「世の中の真実を示すお経」「人生にやる気をもたらすお経」「表現するのがむずかしいお経」「人生に救いをもたらすお経」「読経の終わりに唱える文」に分けて、現代社会を真摯に生きるわれわれへのメッセージとして訳している。
目次
序章 お経は誰のためにあるのか
第1章 なぜお経が生まれたのか?
第2章 お経はわれわれの人生の指針
第3章 読経の始めに唱える文
第4章 世の中の真実を示すお経
第5章 人生にやる気をもたらすお経
第6章 表現するのがむずかしいお経
第7章 人生に救いをもたらすお経
第8章 読経の終わりに唱える文
著者等紹介
松涛弘道[マツナミコウドウ]
昭和8年(1933)生まれ。ハーバード大学大学院卒業。マスター・オブ・アーツ。現在、浄土宗近龍寺住職。全日本仏教会国際交流審議会委員長。藍綬褒章授章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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犬
2
お経と言うのは、悟りを開いたり、涅槃に赴くためにこうしなさいよ、というお釈迦様の教えなんだから、言わばより良く生きるための指針なのであって、なんでそれを死者に向かって唱えるの?と疑問に思い、本書を手に取った。意訳と解釈が大変分かりやすく、私のお経に対する認識不足も分かった。入門書として最適。2012/07/04
みほ
1
毎晩唱えている阿弥陀経の意味が知りたくて。19のお経を原文、直訳、意訳、解釈、現代人へのメッセージで解説。全文ではなく抜粋のものもあって「阿弥陀経」は後半部分を抜粋。後半部分より極楽の様子を書かれてある前半部分の方が知りたかったんだけどな。天台宗なので漢音読みだけど本で紹介されてた呉音読みのほうが耳なじみが良いのでそっちで読んだらダメなものなのかしら?2016/06/19
YYLR
0
お正月に初詣に行き、何も考えずに聞いているお経について、人間の生き方など色々な教えを享受出来ていることがわかり、もっと興味をもってお経を受けてみたいと感じた。2014/01/05