出版社内容情報
世に「かぐや姫」と呼ばれた姫君、藤原実資の娘・千古の生涯を辿りながら、平安王朝の姫君たちの実状を描く。知られざる史実が続々。
平安時代の姫君たちの、知られざる素顔を描く。
平安朝の世相を生々しくつづった日記『小右記(しょうゆうき)』。
▼藤原道長とライバル関係にあった藤原実資(ふじわらのさねすけ)は、道長・頼道の全盛期の社会や政治、貴族の日常生活などを、彼の日記『小右記』に、こと細かに、55年に渡って記していた。その詳細な記述により、重要な史料となっている『小右記』だが、そこには、たくさんの記述にまぎれて、ある姫君の生涯が綴られていたのである。姫君の名は、藤原千古(ふじわらのちふる)。実資にとって、唯一生きて成人を迎えた最愛の娘であった。名門貴族家の姫君として生まれ、父の愛情を一身に受けて育つ千古はしかし、一方で、父実資と、同じ藤原姓の道長らとの水面下での争い、「政略結婚」の渦に巻き込まれ、思いもよらない運命をたどることとなったのである――
▼実在した人物による日記から、平安王朝を生きた姫君の人生が浮かび上がる。豪奢で華やかなイメージの貴族家の姫君たちの真の姿とは。
●序章 ふられ続ける「かぐや姫」
●第1章 名門貴族家の姫君
●第2章 かぐや姫の姉君たち
●第3章 妃になれない姫君
●第4章 かぐや姫と貴族社会
●第5章 焦りはじめる竹取の翁
●第6章 姫君たちの零落
●第7章 かぐや姫の結婚
●終章 かぐや姫の去りし後
内容説明
平安朝をうつす日記『小右記』を綴った藤原実資。かの藤原道長のライバルと言われた実資には、“千歳まで生きてほしい”との願いをこめて、千古と名づけた娘がいた。王朝貴族として幾多の縁談に翻弄される姫君、藤原千古の運命とは…。
目次
序章 ふられ続けるかぐや姫
第1章 名門貴族家の姫君
第2章 かぐや姫の姉君たち
第3章 妃になれない姫君
第4章 かぐや姫と貴族社会
第5章 焦りはじめる竹取の翁
第6章 姫君たちの零落
第7章 かぐや姫の結婚
終章 かぐや姫の去りし後
著者等紹介
繁田信一[シゲタシンイチ]
1968年東京都生まれ。東北大学文学部卒業。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科修了。博士(歴史民俗資料学)。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
魚京童!
Toska
遊未
ユキタ
-
- 和書
- 現代類聚方