内容説明
会社の倒産によって転職を余儀なくされた紺野真穂。趣味は、我流だが、短歌を詠むこと。人生のクライマックスはいつなのか。ぼんやりと、そんなことを考えてしまう―。前職はコピーライターであったが、いまの仕事は、キャラクタービジネスを手がけるベンチャー企業、『キャラパーク』の営業アシスタント。新たなプロジェクトに向け組織変更が行なわれ、真穂は憧れのセンパイ・大賀諒と同じチームになるのだが…。ムクムクと元気がわいてくる共感度ピカ☆イチのワーキング・ガール小説。
著者等紹介
吉野万理子[ヨシノマリコ]
神奈川県逗子市生まれ。上智大学文学部卒。新聞社、出版社などで編集業務に携わる。2002年「葬式新聞」で「日本テレビシナリオ登龍門2002」優秀賞受賞。2004年連続テレビドラマ「仔犬のワルツ」(日本テレビ系)脚本を執筆。2005年『秋の大三角』(新潮社)で第1回新潮エンターテインメント新人賞受賞。児童書も手掛け、『チームふたり』(学習研究社)は、第54回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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taiko
53
キャラクタービジネスのベンチャー企業に再就職した紺野。 初めての営業職に、毎日てんやわんや。職場の出会い、大きなプロジェクト、日々やりがいを見つけ、紺野は成長していく。…かなり軽いノリのお仕事小説。仕事の内容はリアルで、こういうことってあるかもなと、次々立ちはだかる困難を乗り越えるキャラパークの面々を応援しながら読みました。 「悪口を言うでもなく、愚痴をこぼすでもない」ミミーズがかっこいい。大人の女はそうでなくっちゃ。 「働く意味は、幸せなひとときを積み重ねていくため」 いいフレーズだなと思いました。 2018/04/06
アメフトファン
38
こういう仕事もの結構好きです。男性作家の仕事ものって陰謀が渦巻いているような話や大企業の横暴、出世欲をテーマにした話が多いですが、女性作家の仕事関連のお話は自己実現をテーマにした作品が多く自分にはそちらの方が合うなと思います。主人公の成長と淡い恋が爽やかでした。2014/02/02
ひめか*
34
キャリアウーマンお仕事小説!残業して深夜まで働いてこんなに頑張っていても、世の中の人は私たちのこの苦労を知らない。スポットライトを浴びることはないエキストラみたいな存在。でも気にかけられてない分、自分から降りない限りずっと踏ん張っていられる。存在意義を見せて突っ張ってれば千人観客のなかの一人くらい気づいてくれるかもしれない。大賀先輩いいこと言うなぁ。陰口を言う女性社員たち、「可哀想だ」と同情されることで自分に自信をなくすこと、現実でもあり得そうだ。新プロジェクト始動、大手からの買収…現実的なお話だった。2018/03/10
七色一味
26
読破。タイトルと装丁から選んだ本です。映画関係のお話かと思いきや、ちょっと映画撮影の場面が出ては来ますが、全く映画とはかけ離れた、仕事を通して成長しようとする女の子の物語。それが何故エキストラ!なのか? まぁ、それは読んでみてのお楽しみということで…。終わり方が、設定的にはこれでいいのかもしれませんが、読む方としては「ここで終わりかよ!」と思わず口走っちゃいそうな所で終わってたりと、若干不満は残ります。まぁ、それが作者の狙いかも知れませんが…。 ちなみに本作が初吉野万理子さん作品になります。2011/11/15
おれんじぺこ♪(16年生)
24
小さなキャラクターデザイン会社に転職し、成長していく女の子の話。会話の語尾に「~」がついてるせいか、妙に元気な印象を与える(笑) 山本さんのお仕事小説には負けるけど、これはこれでなかなか。2013/03/07
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- 和書
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