三島由紀夫とアンドレ・マルロー―「神なき時代」をいかに生きるか

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569701592
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

死はすべての終わりではなく、別の何かの始まりであった―『イーハトーブと満洲国』の著者が再び世に問う問題作。

目次

第1章 若者たちの反乱
第2章 早熟の天才、三島由紀夫
第3章 革命と放浪の作家、マルロー
第4章 時代の分水嶺の中で
第5章 三島文学の思想性
第6章 騒乱の終結
第7章 「神なき時代」をいかに生きるか

著者等紹介

宮下隆二[ミヤシタリュウジ]
1965年、大阪生まれ。筑波大学比較文化学類中途退学。以降、塾講師のかたわら、独学で宗教、思想を学び、詩作に従事する。2005年、第2回「涙骨賞」優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さえきかずひこ

1
1968年(昭和43年)を近代/近代以後(筆者曰く「時代の分水嶺」)の象徴として措いた上で、三島とアンドレ・マルローという東西の文人に「不可知論にもとづく能動的ニヒリズム」に収斂しうる共通の要素を見出し、現代人の抱える己が生への虚無について問う一冊。いささかインテリ好みのする主題ではあるが、前作の『イーハトーブと満洲国』と併せ読むとよいだろう。人間そのものへの真摯な視点と、歴史や時代といった巨大なものを、丁寧かつ精緻に描こうとつとめる根気をあわせもつ書き手の今後が楽しみである。2009/07/04

ヤスミン

0
文学に対して「作品のそのまん中にニヒリズムがなくてはならないんだ」と語った三島の晩年の行動にそういったものからの抵抗の意味が少なからずあったように思える。2011/11/25

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