内容説明
メタボ(メタボリックシンドローム)という言葉に象徴されるように、現代人にとって肥満は大きな問題となっている。肥満研究の最前線に立つ著者が、アディポネクチン、飢餓対応システム、肥満遺伝子などをキーワードに、「あなたが太りやすい理由」を、スリリングに、明快に、解き明かす。
目次
第1章 日本人は太りやすい体質だった(「日本人の肥満はたいしたことがない」のウソ;体には脂肪を一定に保つ働きがある ほか)
第2章 脂肪の歴史はヒトの歴史(ヒトの歴史は飢餓との闘いだった;飢餓では身を削りエネルギーを作る ほか)
第3章 メタボはなぜ怖いのか(「メタボリックシンドローム」の由来;メタボの診断基準 ほか)
第4章 科学的にダイエットを考える(BMI25が日本人の肥満の基準;日本人の体質には伝統的な和食が合っている ほか)
第5章 肥満研究の未来へ(臨床の道を選ぶ;糖尿病研究との出会い ほか)
著者等紹介
門脇孝[カドワキタカシ]
1952年生まれ。東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授。東京大学医学部付属病院副病院長。医学博士。日本糖尿病学会理事長。日本肥満学会理事。日本内分泌学会理事。日本病態栄養学会常任理事、日本糖尿病協会理事、日本生化学会、日本分子生物学会、American Diabetes Association、American Endocrine Society等。東京大学医学部卒業後、米国国立衛生研究所(NIH)糖尿病部門客員研究員、東京大学医学部第三内科講師、同大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科講師を経て、現職。専門分野:糖尿病・肥満。2型糖尿病、肥満、インスリン抵抗性の分子機構を研究。上原賞、日本医師会医学賞、日本糖尿病学会ハーゲドーン賞、ベルツ賞、高峯記念三共賞、持田記念学術賞、など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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