内容説明
トヨタの問題解決にかける意気込みはすさまじい。「問題が見つからないなら見つかるまで探せ」という考えの元、徹底して問題を探り出し、「なぜ」を繰り返してその真因を探り、それを解決すると同時によりよい解決策を探る…。こうした取り組みにより問題を早期に解決することで、トヨタは「速さ」を手に入れているのだ。本書は、あらゆる現場で応用可能なトヨタ式「スピード問題解決」の具体的手法を、エピソード満載で説く。
目次
1章 見えない問題をまず「視える化」する―着手の早期化(困らなければ誰も解決しない。ならば困らせよ;解決は現状維持のためではない。変革のためである ほか)
2章 解決しても「根絶」するまでやめない―着眼の多彩化(「なぜ」をくり返せ。「もう十分」と思ってもくり返せ;見つからない?見つかるまで探していないだけだ ほか)
3章 スピードと正確さをベストに調和させる―着実性の向上(手段を一つと決めつけない。異論がなければ異論をつくれ;「一割減」では一割増の知恵。「半減」でこそ倍の知恵が出る ほか)
4章 解決力を競争力に進化させていく―到着点の遠大化(結果を見よ。フォローせよ。解決は終点ではない;標準をつくれ。異常がすぐわかるようにするんだ ほか)
5章 チームの「知性」と「個性」が急伸する―解決力の定着(自分で考えろ。だが問題を一人で背負い込むな;不機嫌な職場を変えたいなら、みんなで成果を喜ぶことだ ほか)
著者等紹介
若松義人[ワカマツヨシヒト]
1937年宮城県生まれ。トヨタ自動車工業に入社後、生産、原価、購買の各部門で、大野耐一氏のもと「トヨタ生産方式」の実践、改善、普及に努める。84年以降は農業機械メーカーや住宅メーカーなどでもトヨタ式の導入と実践にあたった。91年韓国大宇自動車顧問。92年カルマン株式会社設立。現在同社社長。中国西安交通大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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