『パル判決書』の真実―いまこそ東京裁判史観を断つ

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『パル判決書』の真実―いまこそ東京裁判史観を断つ

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569700540
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C0030

内容説明

東京裁判に臨んだ裁判官のなかでただ一人、国際法律学者であったパル判事が下した判決の要諦。

目次

東京裁判を覆す資料
儀式化された復讐
隷属に抗する戦争
日本は侵略国だったか
却下された証拠
共同謀議はあったか
満洲事変
人種差別
東條内閣
日独伊三国同盟
最後通牒
正義の秤
「東京裁判史観」から「パル史観」へ

著者等紹介

渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5年、山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ、イギリスに留学後、母校で教鞭をとる。そのかたわらアメリカ各地でも講義。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。専門の英語学だけでなく、歴史、哲学、人生論など、執筆ジャンルは幅広い。Dr.Phil.(1958)、Dr.phil.h.c.(1994)。昭和51年、第24回日本エッセイストクラブ賞。昭和60年、第一回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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田山河雄

1
今読み終えました。2008年の初版本(絶版)です。パル判決に関する書籍が他の書籍も含めて絶版になっているのは何故なのか。購入される方が少ないとの理由の他に、何かあるのでしょうか。このパル判決書が昭和3年からの我が国の歴史を概観するのに大変適切である旨著者より記されていました。それが妙にそして強く印象に残っています。長年のモヤモヤしたものがそれで解けるかもとの期待の半面、講談社学術文庫のあの分厚い「パル判決書」を果たして自分は読めるかと、心配になってしまいます。だらしがないのですが、いつかは…、そう考えたい2019/05/17

トッド

1
キーナン主席検事は極東国際軍事裁判所条例(チャーター)作成に参加していた。フィリピン判事はバターンで捕虜になった者だった。公職追放(学者・ジャーナリストは復帰できず)後の戦後日本で偉くなった人の主流は戦前の左翼たちであり、保守的な論調をメディアで取り上げる事はなく封印されて今に至る。侵略者とは敗北した側の指導者である。広田内閣時の陸海軍大臣の現役制復活が陸軍の権力増大を招いた。人種差別思想はオランダのプロテスタントから。日本人にとって『パル判決書』の意義は、昭和三年以降の歴史を検証してくれた点にある。2016/09/24

k.t

1
東京裁判の判事のひとりであるパル判事が東京裁判やあの戦争をどう理解したかがわかりやすく解説されている。彼の東京裁判での判決は、あの裁判の中で唯一、法律に則ったものであり、論理的に展開される。日本の侵略戦争という印象が強いが、決してそうとは言い切れないことも丁寧に説明されている。著者が言うとおり、パル判決書は全員が読むべきものなんだろうと、思った。2015/07/20

tom

0
私情をなくす難しさと同時に現在でも世界中で多く存在する 政権が変わったりしたときに起こる前政権や戦犯(とよんでいいのか)の裁判についても 考えさせれた2013/05/13

空手折紙

0
東京裁判でA級戦犯全員無罪の判断をしたパル判決書をよみとく。国際法の見地から純粋に判断するパル判決書はその内容を見ていくと至極当然のことが書いてある。パル判決書では証拠提出について書かれているが、日本側に有利な証言・証拠はほとんど却下され、検察側の証言・証拠は伝聞証拠であっても反対尋問を得ないでも採用したという。判事は戦勝国で固められ、判事が従う規則はキーナン主席検事も関わったという。法律学をかじっていれば、いかに不公正な裁判か分かる。ただちょいちょい挟まれる著者の個人的見解、推測が邪魔。2012/02/15

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