プロを目指す文章術―大人のための小説教室

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569699431
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

長く大学で小説の書き方を教えてきた著者が、プロ作家を目指す初心者から上級者までに向けたノウハウを書いた、とっておき小説教室。

小説の書き方の本はたくさん出ている。それだけ、「小説を書いてみたい」と思っている人が多いということであろう。しかし、小説を書き上げても、それが雑誌などに掲載される確率はきわめて低く、ましてや作家になれる人の数もごく限られている。
 では、プロの作家は一体、どんなところに着眼し、どんな文章を書いているのだろうか。本書は、長年にわたって大学の小説講座で多くの人を教えてきたプロ作家による、一歩踏み込んだ小説術である。
 内容は、文章と小説の違いという基礎的なものから、純文学、推理小説、ハードボイルド、時代小説、ファンタジーなど各分野別の現状と着眼点、書くポイントを具体的に述べ、またプロの名文を実際に取り上げて達人たちの技を紹介している。
 読者を魅了するような小説を書きたい、しかし何かが足りなくてそれができないという人に向けた、プロ作家になるための「あと一押し」のアドバイスがふんだんに盛り込まれた本。

内容説明

書くのが大好き。でも、何かが足りない…。プロの作家になるための「あと一押し」のアドバイス。

目次

第1章 「はじめの一歩」で必要なこと
第2章 文章から「小説」への旅立ち
第3章 「名作・名文」のワザに学ぶ
第4章 「エンターテインメント」は技術の宝庫
第5章 狙い目ありの「流行ジャンル」
第6章 「プロ作家」への道

著者等紹介

三田誠広[ミタマサヒロ]
1948年、大阪生まれ。早稲田大学文学部卒業。1977年、『僕って何』を「文藝」に発表し、芥川賞受賞。以後、小説、評論、エッセイと幅広く活躍している。日本文藝家協会副理事長。日本文藝著作権センター理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Moca

33
要するに、色んなジャンルの本を参考にして、小説を執筆することが重要である。どんなキャラクターのポジションと行動を考えて、どんなことが起きるのかを予測して書くことも必要である。 村上春樹や山本周五郎は参考になれない作品があるけど、それは個人の好みである。2022/02/03

よし

5
「伊豆の踊り子」、山本周五郎の短編、村上春樹の翻訳など、文章のよさを見直した。これは優れた小説指南書と言える。随所に、小説の面白さの法則?に納得!・・「「恐怖」と言う言葉を使わずに恐怖を描く。これが小説の極意だ。」「歴史小説は一種の青春小説だといっていいだろう。若者が大人になっていく成長のドラマ。」・・「竜馬が行く」はまさにそれ。「今の若者たちは病んでいる。だから中世の農民のようにファンタジーに逃避し大人になることを拒否して、子どものようにおとぎ話(フェアリーテイル)の中に夢を求めるようになった。」2015/10/11

菊蔵

4
最近、文章の妙というか作家によっての色とか、同じ言葉なのに操る人によってどうしてこう世界観や雰囲気、著者ならではの独特さなど出るのかなーということをつらつら考えていて、そういや文章術というものは読んだことなかったなーと思い図書館でなんとなく借りてみた。予想以上の面白さに夢中になって読んでしまった。この通り書けたらそら新人賞くらい取れるのだろうけど、そこはそこ、そんなに単純ではないものなのは理解できる。大学で教えていただけあって非常に分かりやすく時にウィットに富んだ文章にも噴出さずにいられなかった。2013/04/04

subuta

2
冗談交じりで自信満々の弁を述べる前書きが印象に残った。2020/10/22

いっち

2
文章術というよりも作者自身の文章に対するあり方のようなものだ。しかしそのあり方が面白い。恐怖という言葉を使わずに恐怖を描く。無駄を省く。大学の講師だけあって小話にも興味を惹かれる。村上春樹、高橋源一郎をライバル視しているようだ。2014/08/06

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