内容説明
美邦は勤め先のカフェで気になる親子と出逢う。ゲイだとばれて妻に離婚された慎一と、母に捨てられたショックでしゃべれなくなった瞬。瞬が話せるようになるまで世話をしたいと申し出る美邦だが、慎一の大らかな優しさにどんどん惹かれていってしまう。かつて自分勝手な願いで大切な人が傷つくのを見て以来、恋はしないと誓っていた美邦。そして瞬のために新しい母親を捜そうとする慎一。二人の出した答えは…。
著者等紹介
松前侑里[マツマエユリ]
1月24日生まれ。東京都在住。’00年、第5回ディアプラス・チャレンジスクールで佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フキノトウ
16
瞬がとっても可愛らしかった^^多喜の言葉が、必要以上にトゲトゲしていて、気になりました。2013/11/05
智文
8
【♪♪】こんなに温もりのあるBLを読んだのは久しぶり。不思議な縁で共に暮らすことになった親子との生活によって、居場所を失っていた美邦の毎日が幸せに彩られてゆく。特別大きなドラマがあるわけではなく、小さなエピソードを紡いだ優しい物語なのだが、話のあちこちで、おはよう、ありがとう、ごめんなさい、大好き…相手がいて初めて成立する素朴なそれらの言葉の数々が、さりげなく人と人を繋いでいるのがとても素敵だ。その当たり前の真面目さに、じんわりと心暖まる。2010/10/10
hachihana
7
大好きです!!すごくやさしいお話でした。瞬が可愛くて可愛くて…子どもの出てくる話はホント癒されます。二人と生活をともにする中で、与えられるものひとつひとつを丁寧に拾って幸せを感じられる美邦が本当に可愛い。とても良い子だからこそ、自分の居たい場所を手放さないといけないと苦しむ美邦が切ないなぁ。お互いが傍に居られないと苦しむのも当たり前のように子どもが中心で、本当にやさしいお話だ〜。瞬が話せるようになる場面では思わず涙。童話を上手く絡めて進められるお話の世界観もすごく好き。かなりのお気に入り本です。2010/06/21
楓
6
ほのぼのとした優しい作品。とにかく子供が可愛かったですねー!最初、攻めの子供への言葉のストレートさに「え?」と思ったり、カフェの女性の言葉のキツさに「うーむ」となったりもしたけれど、優しい雰囲気に包まれています。ただちょっと理屈っぽいところもあったりして読みにくいところもあったかな。でも素敵な家カフェをそれこそ手に入れた、、ということですねw2011/05/28
hinako
6
★3.9 主役の2人もいい感じだし、何より瞬が可愛い。(でも5歳児っていうには話す内容とかに、ちょっと無理があるような・・・)静かな時間がしんしん降り積もって胸に温かいものを残してくれるようなお話でした。読んで良かったなー。これからの季節にピッタリな本だと思う。ただ、多喜の言動は私もちょっと・・・。「優しい女だから」って旦那さんは言ってたけど、ただの気分屋?いいところももちろんあるんだろうけど、必要以上にズケズケ、トゲトゲしていて、話のトーンにあってないような。時々ぎょっとしてしまった。2010/11/26