出版社内容情報
皇室の本質を後の世代に正しく伝えたい――。
今上陛下御即位20年をお祝い申し上げるとともに、皇室の本質を後の世代に正しく伝えたい――。学者、政治家、神主等の皇室論を収録。
天皇の系譜をたどれば神話にまで行きつく。その天皇が、日本国の繁栄と国民の幸せを祈って日夜祭祀をなさっておられる。それゆえに、天皇が日本という国家を体現し国民を統合する役割を果たせるのだ。そのことを、われわれの天皇観の根底にしっかりともっておくことが何より大切なのである。
▼それはたんなる「文化」の営みではなく、大きな意味での政治そのものであり、まさに国家を指導する営み(まつりごと)といわなければならない。そして、これこそ古代につながる天皇の究極の存在理由である。だからこそ皇室は尊いのであり、天皇のこの側面こそ、いま日本人がいちばん忘れていることだと思う。
▼しかし、いまでもそのことに正しく気がつけば、おそらく日本人なら誰しも率直に感動し、感謝の心が生じるはずである。それが変わることのない「日本のこころ」であるからだ。(第一章/中西輝政「日本人にとっての天皇」より)
●はじめに ――陛下と国民を結ぶ信頼と敬愛の紐帯 (日本会議会長)三好 達
●発刊に寄せて (天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟世話人代表・衆議院議員)島村宜伸
●第一章 皇室と日本人
●第二章 今上天皇を仰ぐ
●おわりに (日本会議経済人同志会会長)宇都宮鐵彦
●宮中祭祀「主要祭儀一覧」
内容説明
奉祝天皇陛下御即位20年。学者、政治家、神主等の皇室論を収録。
目次
第1章 皇室と日本人(日本人にとっての天皇;福沢諭吉の『日本皇室論』―「自由民主主義の短所」「行政の限界」と「皇室の役割」;国民の安寧を祈る皇室の伝統―宮中の「新嘗祭」に参列させていただいて;昭和天皇と「昭和の日」―皇室を身近に感じるまちづくりのモデル「八王子」;象徴天皇考―「開かれた皇室」論の誤り;五箇條の御誓文と明治天皇―近代国家の理念と構想;日本は天皇の“祈り”に護られている)
第2章 今上天皇を仰ぐ(今上陛下の「国難打開」の祈り―亀山上皇、孝明天皇、そして今上陛下の石清水行幸;会津の復権と靖国神社―国家としての過ちや行き過ぎを冷静に是正される皇室;天皇皇后両陛下のご足跡―「被災地お見舞い」「慰霊の旅」「外国ご訪問」;皇室の伝統を受け継がれる天皇陛下―占領・戦後体制という逆境の中で)
著者等紹介
中西輝政[ナカニシテルマサ]
昭和22年、大阪生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。三重大学助教授、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授(総合人間学部教授も兼任)。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。平成14年、正論大賞受賞。著書に、『大英帝国衰亡史』(毎日出版文化賞・山本七平賞、PHP文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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