内容説明
マイルズ・ジェンセン捜査官は、『名もなき書』に書かれた真実を知るべく図書館を訪ねるが、すでに新たな人間に貸し出されていたあとだった。次なる犠牲者が出ることを阻止せんとジェンセンは動きだすが、何者かによって襲撃され囚われてしまう。一方「月の目」を手に入れ逃避行を続ける男と女。それを追う、ギャングたちと二人の修道士―。物語は、クライマックスへ向けて加速度的に展開していく。
著者等紹介
成川裕子[ナリカワヒロコ]
1951年沖縄に生まれる。1975年香川大学経済学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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L_apis
4
面白かった……。でも怖かった……。なんというか、スリラー、なのかな。上巻とは打って変わって一気にモンスター映画だった。展開の勢いに押されて読んじゃったけど、できれば明るい昼の時間に読みたかったかもしれない。ちょっと苦手な怖さだった。でも、銃を向け合う膠着状態とか、その緊迫感とか、硝煙立ち込める様とか、光景の描写が素晴らしいと思う。図書館本で良かった。ちょっと手元に置いておきたくないから昼間に返しに行こう。この本読んだら夜に出歩きたくない。2024/10/10
熊猫
3
バーボンを飲むと殺人鬼に変わるバーボン・キッドがバーで大殺戮をして5年ののち。 失われた青い石「月の目」を追って修道士と無法者が交錯する。 視点が激しくあちこちするわ、これでもかというくらいトンデモな展開テンコ盛りだわ、なんか色々すごかった。 血と硝煙と死に彩られたホラー。 頭を使って読んだら負けな小説。 奇書として一読の価値はあるよw2014/08/21
しろ
1
最後の1行でゾワリ…(~_~)2011/06/01
つゆり
0
予想を超える真実が明らかになっていって、実は壮大なファンタジーをコンパクトにまとめたものだったのだと思わせた。 生き残った登場人物の今後が気になるところだが、「完(たぶん……)」と結ばれていて、最後終わり切ってない感じもいい。 欲を言えば、前半に比べて終盤は展開が速すぎるくらいで、もうちょっとサマーズと名もなき書の歴史について書かれていてもよかったのにと。 でも、展開が速いからこそのドキドキハラハラ、目の離せなさがあった。2017/04/01
弐歩
0
上巻の終わりくらいから吸血鬼や狼人間といったアンデッドが登場してきて一気にホラーファンタジー色が強くなった気が。作中に本と同じ著者匿名希望の名もなき書が出てきた時はなるほどと思ってちょっと面白かった^^終わり方はまあまあ。ただバーボン・キッドの出生の秘密は別になくてもよかったのではと^^;続くような終わり方をしているためいつか二代目暗黒の王バーボン・キッドの話とか出るのかもしれないし出ないような気もする・・・2012/03/08